九州にも、織田信長に引けを取らない戦国ドラマが有ったんです!

私、九州男児ですが、戦国時代にこんな戦が有ったとは知りませんでした。龍造寺なんて一族も知りませんでした。面白いですね。
作品の冒頭に小振りの戦闘シーンを配置するのは読者を魅き付ける常套手段ですが、その戦闘がクライマックスの大戦闘に繋がる構成力は御上手です。
全体を通して、戦闘シーンには躍動感が有ります。残念なのはWEB小説だという事。布陣図が有ると、戦局の移ろいがビジュアルに理解できて、もっと面白いと思います。
これは作者の実力不足に因るものではありません。地図で九州南西部の八代湾周辺を見ると分かりますが、込み入った地形をしています。そこを舞台に戦局が推移するのですが、土地勘が無ければ、本作品の展開にイメージが付いて行けません。文章で地形を詳述しても、情報過多で読者の理解力を超えるでしょう。1枚の地図が有れば、それで十分。書籍ならば、その地図と布陣図を読者に提供できるのに...。
叶わぬ願いと知りながら、閲覧者に助言します。google earth と睨めっこしながら読む事を勧めます。

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