概要
「なんて、しぶとい」殺した乳母がまだ我が子から離れない。
柴田 恭太朗様自主企画
<【三題噺 #139】「水」「線」「質問」>参加作品
跡取りを産めぬ焦燥から、実家の下女・タキが産んだ赤子を我が子と偽った「わたし」。
献身的に坊を育てるタキを重宝しながらも、わたしの心にはどす黒い感情が芽生えていく――。
女の業と、死してなお消えぬ母性の執念を描く怪談。
<【三題噺 #139】「水」「線」「質問」>参加作品
跡取りを産めぬ焦燥から、実家の下女・タキが産んだ赤子を我が子と偽った「わたし」。
献身的に坊を育てるタキを重宝しながらも、わたしの心にはどす黒い感情が芽生えていく――。
女の業と、死してなお消えぬ母性の執念を描く怪談。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!暗い空へと飛ぶこと
姥捨て、といえば深沢七郎「楢山節考」である。
飢饉の時に口減らし目的で山に老人や子を捨てていた。実際にあったことだから、そう伝わっているのだろう。
その姥捨てを「乳母」に変えた着眼点がよい。
「女井戸」の時もそうだったが、言葉遊びがお好きなのだ。
猫小路葵さんは巧い。
「巧さ」とは、凝った文章や豊富な語彙を操れることだけを意味しない。
ひとつひとつの文章はむしろ簡素なほどだ。
しかし、さらりと書いているようでいて、しっかり計算しておられる。
計算していると云うと、「計算高い」という言葉のもつマイナス・イメージに引きずられて何だかいやらしいが、最後の一行に向かって必要なものを…続きを読む