うばすて(乳母捨て)への応援コメント
怖くて切ないお話でした。
最初タキが枝を折っていたのを自分が帰る道標かと思ってましたが、奥様の為だったとは!
きっとタキは生涯自分が坊の母という事は言わなかっただろうに、奥様の嫉妬でこんな悲劇が。最後の枝をしぶといと思ってしまうところに奥様の気性の醜さを感じました。
美しい文章でこんな怖くて哀しい物語を紡ぐ猫小路さんの才能が羨ましい!
作者からの返信
七月七日様
そうなんです。タキの枝は『ヘンゼルとグレーテル』ではありませんでした。
実母を亡くすことになった坊が不憫でなりません。奥様は怖い人ですが、この先坊をどのように育てるでしょう。タキという脅威がいなくなって清々するのか、それとも……
読んでくださってありがとうございます。
七日さんに褒めてもらえてとっても嬉しいです。お星様にも感謝申し上げます!
うばすて(乳母捨て)への応援コメント
おお、猫小路さん。これは素晴らしい作品ですねえ。
短くて、しかも特に複雑なストーリーでもないのに、読む者の心を掴みます。
最後に水中から手を伸ばして折った枝が池で「ついーっ」と寄ってきた枝なんですね。
乳母を殺さないまでも、きっと昔は跡取りが出来ないプレッシャーでメンタルを壊してしまった女性は沢山いたものと思います。そのあたりの怖さがよく現れている秀作だと思いました。
これヒットするんじゃないんですか?
もちろんわたくしもお星様を入れておきますね!
作者からの返信
小田島匠様
ありがとうございます!
跡取り問題は現代においても深刻ですが、今は不妊治療という選択肢もあります。それがなかった当時は、それこそ生きるか死ぬかくらいの大問題だったでしょうね。しかもきっと、女性ばかりが責められてしまうような。
そんな女たちの思いを描けていたなら嬉しいです。
読んでくださってありがとうございます。
彼女らに寄り添ったレビューコメントも書いていただき、心より感謝申し上げます。
うばすて(乳母捨て)への応援コメント
拝読いたしました。
死者の執念よりも恐ろしい生者の浅ましさを見ました。人の情が一切見受けられない偽りの母親を、乳母の子はいずれ見抜くでしょう。
水面の枝は坊をあやしていたのか、それとも誘っていたのか。ふとそういったことを考えました。
作者からの返信
二ノ前はじめ様
成長した坊は育ての母に何を見るのでしょう。生みの母は亡くしましたが、実父は存命です。波乱はあるのでしょうか。罪なき坊がどうか幸せになるようにと願います。
タキは最後まで我が子のことを思っていました。
読んでくださってありがとうございます。
また、このたびも上質なレビューコメントをいただきました。感謝申し上げます。
うばすて(乳母捨て)への応援コメント
子を想う母親の執念を「しぶとい」と忌みながら、援助者の“子”をもうけなければならないと、その秘密を何としても明かしてはならないという「しぶとい」では済まない妄執。
語り手がタキに見たのは、自分たちの姿だったのかも知れませんね。
作者からの返信
武江成緒様
民話「姥捨て」で母が子のために落とした枝。本作で乳母が落とした枝も母が子のために落としたものでした。着目いただけて嬉しいです。
奥様がタキに見たのは己の姿という武江さんの考察に唸りました。そのタキが産んだ息子が目の前にいる以上、奥様は生涯自分の妄執と顔を突き合わせておらねばならぬのですね。
読んでくださってありがとうございます。
素晴らしいレビューコメントもいただき感謝申し上げます。名画に例えていただけて感無量です。
うばすて(乳母捨て)への応援コメント
うばすての「うば」はそっちだったんですね。
なんて、しぶとい。
この一言に妄執に囚われた女の浅ましさ、そんな女を仕立て上げてしまう「跡取りを生むこと」のプレッシャーが全て詰まっていると感じ、恐ろしさと同時に憐れみや切なさも感じてしまいました…。
流麗な文章のお陰で、一歩一歩進んでいく山の風景と、ぽきり、ぽきりと枝の折れる音が聞こえてくるようです。
特に折れた枝から覗く薄碧さが。
最後まで子を想う母の心を見せたタキは立派でしたが、母としての自信を捨てきっていなかったのもきっと本当なのでしょうね。
女の情念の描き方が素晴らしいホラーでした!
作者からの返信
鐘古こよみ様
そうなんです。ダジャレでした。
「なんて、しぶとい」の一言で奥様の人柄が明確に見えますね。跡取りを産まなければという重圧は気の毒でしたが。
山中の空気感をお伝えできていたのは嬉しいです。女二人きりの山道で、聞こえるのは枝の折れる音ばかり。和ホラー独特の湿り気がいいですね。
気持ちの面では、どちらの思いもわかるんですよね……タキの自信も奥様の黒い感情も。
読んでくださってありがとうございます。
また、素晴らしいレビューコメントもいただき感謝申し上げます。「本当に恐ろしいのは」誰なのか。どこにも逃げ場のない、狭い檻を連想させました。
うばすて(乳母捨て)への応援コメント
拝読しました。
「姥捨て」でなく「乳母捨て」とは。
タキが哀れでなりません。こんなことしてたら家ごと滅ぼされそうですが……。
母親の執念というものを垣間見せて、さっと終わる。
そのいさぎよさがこの物語にはふさわしいような気がします。
何か特別な道具立てもなしに、これほどの情念と執念がうずまくお話を仕立てるのはさすがですね。
おもしろいお話を読ませていただき、感謝いたします。
作者からの返信
仁木一青様
姥捨てと乳母捨て。ダジャレ大好き猫小路です。
ラストは「なんて、しぶとい」で終わるはずでしたが、少し迷って、あと二行足しました。「しぶとい」で終わるのも怪談味が増して良いと思いますが、今の形は奥様の人間性をより明確に表せているように思います。いずれにしても「さっと終わる」。この物語らしいと感じていただけたのが嬉しいです。
読んでくださってありがとうございます。
お星様にも感謝申し上げます!
うばすて(乳母捨て)への応援コメント
これは罪深い……。
タキが池で藻掻いたのは、生存本能だったのか最期に見せた奥様への恨みか。
あるいは、ただ我が子を求めたのか。
最後、坊がタキに連れていかれるのかと思いました。
そうはならずよかったけれど、もっと別の道があったのなら。
恐ろしくも悲しいお話です。
洗練された美しい文章が、それを更に引き立てていますね。
作者からの返信
成野淳司様
タキは命が尽きる瞬間まで、きっと坊のことを考えていたでしょう。藻掻いた手は何を求めたものなのか。答えはタキにしかわかりませんね(*´`)
タキは坊を連れていきませんでした。坊が健やかに成長することがタキの望みだからでしょうか。
読んでくださってありがとうございます。嬉しいお言葉を頂戴しまして感無量です。
お星様にも感謝申し上げます!
うばすて(乳母捨て)への応援コメント
コメント失礼します。
短編ながらも所謂『姥捨伝説』の翻案めいて、そこに女としての嫉妬、自己保身、欲望の果てが合わさった素晴らしい迄のどす黒いイヤ~な人間模様を読ませて頂きました。繰返しますが怪談にも続きそうな終わり方も素晴らしいです。
……すげえもん読んだな。面白かったです。流石ですね……いや、素晴らしい。
作者からの返信
魔山十銭様
どす黒いものをお伝えできていたならとっても嬉しいです。
終わり方はちょっと迷いました。最初は「なんて、しぶとい」で終わっていたのですが、考えた結果、あとの二行を足しました。奥様の人間性がより明確になったかな?と思っております。「しぶとい」で終わるのも怪談味が強くて良かったのですが。
読んでくださってありがとうございます。
細やかに綴られたレビューコメントも頂戴しました。感謝申し上げます。
うばすて(乳母捨て)への応援コメント
姨捨ならぬ乳母捨ですね。
歴史的背景に詳しいわけではありませんが、丁寧な筆致の文章を読み進めるうちに、昔は本当にこういうことがあったのかもしれないなと感じました。
母の子を想う気持ちは強く、時に恐ろしささえ感じてしまいますね。
作者からの返信
江賀根様
そうです、またダジャレです。
大なり小なり、なんとなく似たようなことはあったような気がしますよね。
しかしこの話でいうと、坊は奥様の兄さんとタキの子なので、婚家の血はなんも関係ないわけです。顔かたちが兄さんに似てたとしても奥様の血筋なので変ではありませんからね。タキだけに激似だったらちょっとアレですが……そのタキももういませんし。
婚家の人間は何も知らずによその家の子を跡取りにするのです。怖いですよね。
読んでくださってありがとうございます。
お星様にも感謝申し上げます!
うばすて(乳母捨て)への応援コメント
タキさんの偽りない善意と、奥様の偽りない悪意が「枝」で繋がってひとつの輪を形成しているような、短いのにとても満足感のある読了感でした。
死してなお坊から離れない母心というタキさんの残穢に、この奥様なら打ち勝つのではないかと思わされるほど、強かな狂気を感じます。
もちろん非道に対してはなんらかの罰が当たるべきなのでしょうが……この奥様にはいっさい悪びれず、そのまま坊を育てきってほしい気もします。
読ませていただきありがとうございました!
作者からの返信
お肉にはワサビ様
善と悪が枝で繋がり、ひとつの輪に……どちらもそこから離れることはできないのでしょうか。
奥様はラストのあの状況で「しぶとい」と言ってのけた人ですから、もしかしてもしかすると、今後一切気に病むことなく図太く生きていく可能性もあったりするのかと考えたりしますね。病みまくって狂ってしまう未来もまた因果応報……ああ、はたしてどちらがよいのか。
読んでくださってありがとうございます。
お星様にも感謝申し上げます!
編集済
うばすて(乳母捨て)への応援コメント
今回もお題がきれいに収まっていました
このお題でこんなにじんわりと陰湿な情念の作品になるとは…
自分で刺したタキさんを人知れず捨てに行く
まさに乳母捨てでしたね
タキさんは善人で坊ちゃんに耳打ちしたりするような人ではないと思いますが
それもまた此の先タキさんになにか心変わりするような出来事がないとは言いきれません
奥様が邪推してしまうのも仕方ないとはいえ
そもそも偽りの妊婦生活を送っていたあたりから狂気は育っていたのかもしれませんね
坊ちゃんは大切な跡取りで、子供がいるからこそ自分の立ち位置が安泰なのはわかってるとは思いますが
静かな狂気は無くなることはなく
いつか坊ちゃんに危害を加えることが無いよう祈ります
作者からの返信
凛花様
じんわりした暗さが伝わっていたならとっても嬉しいです。
タキの気持ちも奥様の気持ちも、両方わかるんですよね。同じ立場ならそう感じるだろうなという。タキの幸福が奥様にとっては脅威になった……これは仕方がないことかな、と思ったりします。
坊はタキの実子である以上、奥様の罪はこれからも目の前で奥様を苛むでしょうか。それとも奥様ったら案外気にせず図太く生きていったりするでしょうか。
読んでくださってありがとうございます。
美しいレビューコメントまでいただき感謝申し上げます。
うばすて(乳母捨て)への応援コメント
これは恐ろしくも哀しいですね……!
タキはもちろん気の毒ですが、主人公も苦しかったのだろうと思います。
せめて坊ちゃんが幸せになってくれればよいのですが……。でも、櫻庭ぬる様のおっしゃるように主人公が病んでしまいそうな気もするので、そうなると坊ちゃんの将来も困難の多いものになってしまうのかもしれません (;>_<;)
作者からの返信
ハル様
そうですね。気持ちとしては、どちらの気持ちもわかりますから……
こうなってしまっては坊ちゃんが健やかに成長されることを祈るしかありませんが、仰る通り奥様のメンタルが心配ですね。ただ、あの状況で「しぶとい」と言ってのけたくらいですし、もしかしたらこのまま図太く生きていく可能性も……ああ、どうなんでしょう?
読んでくださってありがとうございます。
お星様にも感謝申し上げます!
うばすて(乳母捨て)への応援コメント
「枝」がとっても効いていて、すごく印象的でした!
タキさんはきっと、坊の傍にいられたらそれだけで有難く幸せと思っていたのかとしれません。
奥さまの嫉妬と疑いの気持ちもわからなくはないです。(気持だけなら汗)
でも刺して乳母捨てしちゃったのですね💦
そのうち奥さまはノイローゼになって庭中の枝を切ってしまいそうです(((;ꏿ_ꏿ;)))
とっても面白かったです!
作者からの返信
櫻庭ぬる様
「枝」に着目いただき、ありがとうございます。
タキの幸せは奥様にとっての脅威でした。たしかに奥様の気持ちはわたしもわかります。同じ立場ならきっとそう感じてしまうと思うので……
家じゅうの枝を刈ってしまう奥様……!剪定鋏や高枝切り鋏を手に血眼になる奥様の狂気は想像を絶するものがありますね(((;ꏿ_ꏿ;)))
読んでくださってありがとうございます。
そして、読み応えたっぷりのレビューコメントまで頂戴しました。
感謝申し上げます。
編集済
うばすて(乳母捨て)への応援コメント
タキは奥様と坊ちゃまのために尽くすと思うのですけど、奥様にとっては我慢ならないことだったのですね…。
枝を折って奥様の帰り道をわかるようにしているタキが、ひたすら子を思う親の気持ちで物悲しいです…。
殺しても会いに来てるのをなんてしぶとい…という奥さまが怖い…(;_;)
坊ちゃまが大きくなってから確執が生まれそうです。坊ちゃま視点の話も読んでみたいと思いました!
胸に残るお話をありがとうございました…!
作者からの返信
深山心春様
タキはこれからも尽くしたでしょうね。奥様にとってはそれが脅威に感じられた。
タキは命の尽きる瞬間まで、いや、そのあともひたすら坊の安全を願いました。
奥様がこれから先、どのように坊を育て、どのような親子関係を築くのか。おぉ、成長した坊目線のお話ですか!それは非常に興味をそそられますね。
読んでくださってありがとうございます。
今回もまた心に響くレビューコメントをいただきました。タキに寄り添っていただき胸がじぃんとしました。
感謝申し上げます。
うばすて(乳母捨て)への応援コメント
奥様が怖いですね。なんて身勝手な人なのでしょう。
タキは我が子を守るために奥様の帰り道に目印したり、死してもなお子に会いに来たり。子を思う親の気持ちが悲しいです。
作者からの返信
時輪めぐる様
奥様が暴走してしまいました。家族ぐるみの暴走です。暴走族ですね。
タキは命尽きる瞬間まで……いや、尽きたあとも変わらず我が子のことを考えていました。
読んでくださってありがとうございます。
お星様にも感謝申し上げます!
うばすて(乳母捨て)への応援コメント
山の池を黒ずんだ目に見立てた描写にぞくりとしました。
天知る、地知る、我知る、子知る……ですね。
池の目は奥様の心象を表したものだとするなら、奥様は冷酷ではあっても罪の意識を感じることができる人物のように思います。
ただ、そのことがむしろこの後の不幸を予感させるようです。
恐ろしく美しい物語でした。
ありがとうございました!