概要
ギリシャ神話の冥王『ハデス』は、兄である天空神『ゼウス』の傍若無人っぷりに昔から嫌気が差していた。
そんなとき、
「だったら——引っ越しでもしたら?」
冥界の管理者としての先輩『イザナミ』に導かれ、彼女が管理している『ニッポン』に引っ越すことになったハデス。
イザナミが大家をしているマンションの一室でのリモートワークに、彼はしばらく充実した毎日を送っていた。
しかし、ニッポンが冬に差し掛かろうとしていたある日、その平穏は突然終わりを迎える。
夫の彼に会うためにやってきた、彼の妻『コレー』によって。
北欧神話に続いて、ギリシャ神話を……それに今度は、現代を舞台にしたラブコメです!
ラブコメは読むばかりで書くのは初めてですが、読んでいただけるように頑張りますの
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!神話夫婦の日本生活、冬の甘さが沁みる
神話の世界で名を馳せる“冥王夫婦”が、舞台を現代日本へ――しかも冬。
それだけで、もう勝ち筋が見えるんよね。神話級の存在が、エアコンや散歩や近所づきあいみたいな「生活の小さな壁」にぶつかる。そのズレが笑いになって、でも笑ってるうちに、ふたりの距離がじんわり近づいていく。
ラブコメって、派手な事件よりも「同じ部屋の空気」「相手の機嫌の読み違い」「ささやかな気遣い」で、心が動く瞬間がいちばん美味しいやん? この作品はそこを、冬の温度差でうまく炙り出してくるタイプやで。
【中辛の講評】
まず良いのは、設定の面白さを“説明だけで終わらせず”、日常の出来事に変換して笑いと甘さに繋げてるところ。冥王…続きを読む - ★★★ Excellent!!!神話×現代日本!古代の神々が織りなす異文化適応コメディの傑作
ギリシャ神話の冥王ハデスが現代日本で生活するという、ぶっとんだ設定でありながら、その描写が驚くほど丁寧で説得力がある。スマホやパソコンに四苦八苦する神様の姿は微笑ましく、誰もが共感できる「新しい技術への適応」を神話的スケールで描いた着眼点が秀逸。
特に夫婦関係の描写が素晴らしく、古代の神々を通して、現代的な夫婦の悩みや愛情表現が自然に織り込まれている。日本の生活習慣や食文化への反応が丁寧に描かれており、異文化体験小説としても楽しめる。
コメディ要素が強い作品ながら、登場人物の心情描写は繊細で、笑いの中にも深い人間性(神性?)を感じさせてくれる。神話ファンはもちろん、日常系コメディが好きな方に…続きを読む - ★★★ Excellent!!!冥王、ニッポンに引っ越す
冥府の神・ハデス。
天界の暴君ゼウスに振り回され続け、ついに堪忍袋の緒が切れた。
弟として、冥王として、限界まで我慢を重ねた彼が選んだのは——
「引っ越す」ことだった。
行き先は、遥か東の島国「ニッポン」。
案内役は、黄泉の女神イザナミ。
番犬としてついて来たのは、ケルベロスの娘・メル。
スマホに苦戦し、スーパーに魅了され、酒に酔い、
それでも神としての責任を捨てずに、
冥府をリモートで運営し続ける彼の日々は、意外にも——穏やかで、温かかった。
だがその平穏は、ある日、
「最愛の妻」の突然の来訪によって破られる。
怒り、拗ね、疑い、そして……嫉妬。
神話の女神もまた、一人の『妻』だ…続きを読む