概要
この国には、かつて語られた“童話”が、今もなお“力”として残っている。
人々の感情が霊脈に触れたとき、地に力があふれ、
英雄のように語られた者には、“伝承”という力が宿る。
そして、伝承が宿った遺物たちは、語り継がれる限り――世界を変える力を持つ。
元・秘密警察の剣士・宝槌一針。
そして、失われた母と謎めいた武具を探す少女・桃崎ひより。
ふたりの旅は、やがて各地に眠る“封じられた伝承”と、
それを狙う黒い陰謀に交わることになる。
これは、まだ語られていない“童話の続き”。
語られなかった物語を、ふたりが歩み始める――。
出来るだけ毎日投稿しようと思ってます!
よろしくお願いします。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!自分たちが知っている昔話とは違う!?鬼の力を巡る和風?ファンタジー!
「童話はまだ終わってない」という見出しから、ああ桃太郎とかの続きものかなぁと勝手に思ってました。
すみません、全然違いました!
いえ全然違うというわけではないんですが、和洋の童話を同一世界の事件としてまとめ、主人公は桃太郎自身です、というわけでもなく、その意志や武装を受け継いだものという世界観の構築は他にはない独自性が強く見られました。
そしてそれがしっかりと物語の基盤となる凄さ。猿蟹合戦が一番「そうくるか!」と感動しました。
バトル面もどっしりと重みがありつつ、男主人公の故郷での謀略といった方面からの面白さもあり、読み応えのある作品だと感じました。 - ★★★ Excellent!!!静謐、それでいて豪快。すべてが高次元な和風ダークファンタジー!
第一幕まで読ませていただきました。
もうすっかり夢中でございます。
容赦のないダークな世界観と、奥行きのある人間味を感じさせるキャラクター描写。
誰もが知る『童話』をモチーフにして作り込まれた精緻な設定。
とくに驚かされたのは戦闘描写の臨場感。動きのひとつひとつが、読みたび鮮やかに脳内で再生されていきます。
これほど完成度の高い和風ファンタジーに出会えたことは、僥倖としか言いようがありませんね。
一針とひより。かけがえのないものを奪われた二人の出会いが、この世界をどう変えていくのか。
いっしょに見届けてみませんか? - ★ Good!偽りの昔話、真実の刃
もし私たちが子供の頃に親しんだ昔話が、誰かによって都合よく書き換えられた物語だったとしたら――
舞台は、人々の想いや記憶が「霊脈」というエネルギーとなって大地を巡り、英雄たちの活躍が「伝承」として語り継がれることで世界の理を成す国、「日ノ本」。
ここでは、「桃太郎」や「さるかに合戦」といった馴染み深い物語に、知られざる真実の姿が隠されています。
かつて所属した秘密組織の裏切りによって妻子を奪われ、復讐のためだけに生きる剣士、一針。
「桃太郎」の血を継ぎ、意志を持つ三つの伝説の武具を託された少女、ひより。
孤独な復讐者と、宿命を背負った少女の出会いは、やがて日ノ本全体を揺るがす巨大な陰謀と…続きを読む - ★★★ Excellent!!!知ってるはずの昔話に、こんな感動するなんて
おとぎ話をモチーフにしたダークファンタジー。
登場人物は、誰もが知っている“昔話の主人公たち”……でも、それがそのまま出てくるわけじゃない。
あくまで“モチーフ”として活かしながら、圧倒的なオリジナリティを持ったキャラクターたちが描かれていて、その設定力に驚きました。
世界観も人物設定も、とにかく丁寧に練られているのが伝わってきて、一人ひとりの背景や感情がしっかり感じ取れる。
少女・ひよりの成長、心に傷を抱える一針の変化に胸を打たれます。
新章に入り、また新たなキャラが登場するたびに「え、これって◯◯の話がモチーフかも!?」と考察しながら読むのも本作の大きな楽しみ。
キャラの内面、世界…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「復讐の剣士」と「謎を抱く少女」。 その邂逅が、日ノ本を震わせる。
連合国家《日ノ本》を舞台として、童話をモチーフに繰り広げられるダークファンタジー。
凄惨な過去を背負う元・秘密警察の剣士・宝槌一針。
ある特別な武具を抱える少女・ひより。
偶然に出会った二人は、それぞれの目的を果たすために、旅路をともにすることになります。
重厚感のある雰囲気をまといつつも、人と人との関係性に温度があり、手に汗握る物語。
復讐と邂逅は、二人と国に何をもたらすのか?
思わず続きを追ってしまいます。
魅力的な登場人物たちを交えてテンポよく展開するので、ドキドキハラハラした読書体験ができるのもポイントです!