「童話はまだ終わってない」という見出しから、ああ桃太郎とかの続きものかなぁと勝手に思ってました。
すみません、全然違いました!
いえ全然違うというわけではないんですが、和洋の童話を同一世界の事件としてまとめ、主人公は桃太郎自身です、というわけでもなく、その意志や武装を受け継いだものという世界観の構築は他にはない独自性が強く見られました。
そしてそれがしっかりと物語の基盤となる凄さ。猿蟹合戦が一番「そうくるか!」と感動しました。
バトル面もどっしりと重みがありつつ、男主人公の故郷での謀略といった方面からの面白さもあり、読み応えのある作品だと感じました。
第一幕まで読ませていただきました。
もうすっかり夢中でございます。
容赦のないダークな世界観と、奥行きのある人間味を感じさせるキャラクター描写。
誰もが知る『童話』をモチーフにして作り込まれた精緻な設定。
とくに驚かされたのは戦闘描写の臨場感。動きのひとつひとつが、読みたび鮮やかに脳内で再生されていきます。
これほど完成度の高い和風ファンタジーに出会えたことは、僥倖としか言いようがありませんね。
一針とひより。かけがえのないものを奪われた二人の出会いが、この世界をどう変えていくのか。
いっしょに見届けてみませんか?
もし私たちが子供の頃に親しんだ昔話が、誰かによって都合よく書き換えられた物語だったとしたら――
舞台は、人々の想いや記憶が「霊脈」というエネルギーとなって大地を巡り、英雄たちの活躍が「伝承」として語り継がれることで世界の理を成す国、「日ノ本」。
ここでは、「桃太郎」や「さるかに合戦」といった馴染み深い物語に、知られざる真実の姿が隠されています。
かつて所属した秘密組織の裏切りによって妻子を奪われ、復讐のためだけに生きる剣士、一針。
「桃太郎」の血を継ぎ、意志を持つ三つの伝説の武具を託された少女、ひより。
孤独な復讐者と、宿命を背負った少女の出会いは、やがて日ノ本全体を揺るがす巨大な陰謀との戦いへと繋がっていきます。
桜花の国から始まり、海洋国家・猩海、そして山深い風櫂の国へと舞台を移しながらスケールの広がる物語。
「生ける伝説」と称される豪快な女武者・美時や、異国から来た冷静沈着な監察官・クラリッサとの出会い。
彼女たちとの共闘を通じて、ひとりでは見ることのできなかった景色を一針とひよりにもたらします。
「語り」で現実を歪める遺物《歪言ノ書》を使い、人々の記憶や国の歴史そのものを偽りの物語へと書き換えようとする、敵の幹部レオン。
偽りの記憶に心を蝕まれても、仲間との絆を信じ自らの物語を取り戻そうと、一針たちは自らの信念を武器に立ち向かっていきます。
復讐のためだけに剣を振るっていた一針が、ひよりを守る中で再び「誰かのために戦う」意味を見出していく変化。
守られるだけだったひよりが、数々の試練を乗り越え、仲間を導くほどに強く成長していく過程
おとぎ話の裏側に隠された英雄たちの真の想いと、現代を生きる者たちの決意が交差する壮大な物語を、ぜひ多くの人に体験してほしいです。
おとぎ話をモチーフにしたダークファンタジー。
登場人物は、誰もが知っている“昔話の主人公たち”……でも、それがそのまま出てくるわけじゃない。
あくまで“モチーフ”として活かしながら、圧倒的なオリジナリティを持ったキャラクターたちが描かれていて、その設定力に驚きました。
世界観も人物設定も、とにかく丁寧に練られているのが伝わってきて、一人ひとりの背景や感情がしっかり感じ取れる。
少女・ひよりの成長、心に傷を抱える一針の変化に胸を打たれます。
新章に入り、また新たなキャラが登場するたびに「え、これって◯◯の話がモチーフかも!?」と考察しながら読むのも本作の大きな楽しみ。
キャラの内面、世界観の深さ、構成力……どこをとっても本物。
ダークファンタジー好きにも、成長物語が好きな人にも自信を持っておすすめしたい一作です。
連合国家《日ノ本》を舞台として、童話をモチーフに繰り広げられるダークファンタジー。
凄惨な過去を背負う元・秘密警察の剣士・宝槌一針。
ある特別な武具を抱える少女・ひより。
偶然に出会った二人は、それぞれの目的を果たすために、旅路をともにすることになります。
重厚感のある雰囲気をまといつつも、人と人との関係性に温度があり、手に汗握る物語。
復讐と邂逅は、二人と国に何をもたらすのか?
思わず続きを追ってしまいます。
魅力的な登場人物たちを交えてテンポよく展開するので、ドキドキハラハラした読書体験ができるのもポイントです!
第2章まで読了したので書きます。
桃太郎、一寸法師、金太郎……。
一度は耳にしたこと、目にしたことのある昔話とその英傑たちが形は違えど民草を護るために戦う。それがこの作品の根幹にあります。
同時に、この作品へ没入できるようになる要素にもなってくれています。
他のレビューと重なるところ多々になりますが、設定の作り込みに反して世界観に入りやすい。それが何よりの持ち味と感じます。王道展開もしっかり用意されてます。
これが出来るのは、同じ書き手としてはとても羨ましいです。
しかも、人物描写や心理描写において手を抜かず、丁寧に書いているので世界観に馴染んで読み進めても、キャラが理由で読めなくなるということがないのもまた魅力です。
今でも見ていて気になるキャラたちの関係がどのように変化していくのか見守るのもまた楽しみですね。どのキャラたちも少なからず傷を抱えていますから余計に。
本作においては、その抱える傷もまた重点なのでしっかり注目です。
長々と書きましたが、クオリティが非常に高く、これからも楽しみです!!
二幕まで拝読しました!
まず一番にお聞きしたいのですが……一体、どれほどの時間をかけてこの物語のプロットを練り上げたのでしょうか?👏
あまりにも壮大な世界観、緻密に作り込まれたキャラクター設定、そして随所に散りばめられた伏線──Web小説で読むのがもったいないほどのクオリティです。
物語が進むにつれて、この世界の広さと敵の強大さがじわじわと明らかになり、読んでいてワクワクが止まりません。
しかも、物語のモチーフが“誰もが知っている昔話”というのが、とても親しみやすく、すっと物語に入り込めるのも魅力ですね😏
少年漫画でよくある「これまで旅を共にした仲間が集結して巨悪に挑む!」といった胸熱展開を期待しつつ……
それを軽く超えてくる展開がもし来たら、間違いなく全力で推したくなりそうです(もしハードルを上げてしまったらごめんなさい…笑)😏
また、主人公とヒロインの関係性もとても良いアクセントになっていて、二幕時点でしっかりとした信頼関係が築かれているのが印象的でした。
これからさらに深まっていくのか、それとも変化していくのか……。
個人的には恋愛要素があってもなくてもこの物語は十分面白いと思いますが、もし恋愛が描かれるなら、それも含めて続きがとても楽しみです😊
本格的な冒険活劇をじっくりと読みたい方に、ぜひおすすめしたい作品です。
作者様なら、この大きな風呂敷をきっと美しく畳んでくれると信じています✨
素敵でワクワクする物語をありがとうございます。
三幕以降も楽しみに追いかけさせていただきます!
27話まで読んだ感想となります。
他の方も仰っているように、とにかく世界観が作り込まれています。設定も細かく、かといって複雑すぎず。頭にスっと入ってくるようなちょうどいいバランス。
登場人物達の変化も見ものです。内面の描写も徹底している為、人としての成長が分かりやすく、また純粋に感動します。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、主人公が旅のお供のヒロインに心を開いていく様子が丁寧に描かれていて、ほっこりしてしまう時もしばしば。
そしてなんといっても、臨場感溢れる戦闘描写‼️
これはもうビビりました。読んでいて、自然と脳内に情景が浮かんでくるんですね。そして文章の熱量も凄まじい。
硬派なダークファンタジーが読みたいという方にはオススメの作品です。
とにかく世界観が徹底されていて面白いです😊
誰もが知っている「童話」がモチーフになっているため非常に物語に入っていきやすく,多くの読者に愛されるそんな作品です!
主人公・一針とその相棒となる少女・ひよりが共に成長していく過程もとても感動しました。
(私の推しはクラリッサさんです!!)
次はどんな童話に出会えるのだろう‥その童話の続きを彼らはどう紡いでいくのだろう‥。そんなワクワク感が常に取り巻いています。桜大都先生にしか描けない唯一無二の世界観が楽しめるそんな作品でした!
非常に良い作品に出会えたなと思っております。
是非是非ご一読を!