概要
「僕を何だと思っているのかな?」「失礼ながら、変質者の類かと……」
明治初期。日本が長い鎖国を終わらせ、西洋文化を取り入れて大きな変革を迎えた時代。
遊郭街の引手茶屋に勤める遊女・夕霧は、生まれ持った不思議な能力のせいで客を取ることができずにいた。
しかしある日、それを知った士族の男性客・鉄から一つの依頼を受ける。
自身の身内で阿片中毒による死者が出たため、薬物の流入経路を特定する手伝いをしてほしいのだと言う。
代わりに、貧困に喘ぐ生家を救済するとの契約を持ち出され、疑いながらも承諾した夕霧だったが……。
やや性癖の歪んだ変態ヒーロー×不愛想遊女の、なんちゃって明治浪漫です。
※時代背景は当時の日本を参考にしておりますが、作中に登場する人物や事件等は架空のものです。
遊郭街の引手茶屋に勤める遊女・夕霧は、生まれ持った不思議な能力のせいで客を取ることができずにいた。
しかしある日、それを知った士族の男性客・鉄から一つの依頼を受ける。
自身の身内で阿片中毒による死者が出たため、薬物の流入経路を特定する手伝いをしてほしいのだと言う。
代わりに、貧困に喘ぐ生家を救済するとの契約を持ち出され、疑いながらも承諾した夕霧だったが……。
やや性癖の歪んだ変態ヒーロー×不愛想遊女の、なんちゃって明治浪漫です。
※時代背景は当時の日本を参考にしておりますが、作中に登場する人物や事件等は架空のものです。
私に投げ銭するくらいなら、ご自分で駄菓子を買って召し上がるほうがずっとずっと有意義だと思います。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!触れると心が読める遊女が、変態な武士の男に引き取られる和風ストーリー
遊郭街の一角にある引手茶屋に勤める遊女である夕霧は、男性客として訪れた見目麗しい武家の男・鉄と出会います。彼は遊郭街へ通い、何故か遊女に触れることなくお金だけ払って帰って行く変わり者です。
鉄は夕霧の「触れた者の心を読める」という能力を知り、情報収集に力を貸してくれと頼んできます。心を読める力を使い、鉄の屋敷の奉公人が常用していたかもしれない阿片の流入経路を探ってほしいとの依頼です。
無愛想な夕霧と心の中が変態な鉄との絡みも見どころですが、夕霧が心を読める力を使って活躍していく様も読んでいて楽しいお話です。
ロマンス要素とミステリー要素がいい具合に絡み合っているので、ロマンスだけ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!真面目で気の強いヒロインと、ある意味オープンすけべのヒーロー
ひとこと紹介が下手くそで申し訳ない。しかしこれが魅力なのは間違いない。
触れた人の心を読める元遊女の夕霧が、士族の男に契約花嫁として貰われるところから始まる、ミステリ風味のシンデレラストーリー。
私がこの作品にハマってしまった理由を一つ挙げるとすれば、一癖も二癖もあるヒーローの存在。色男のはずなのに、一癖も二癖もあるし、油断すればすぐに触れ合おうとしてくる。触れ合えば心は読めるのに、彼の真意は読めない。
気がつけば沼にハマめられてるタイプのイケメンです。
まだまだ物語は序盤といった印象。この先の事件の行方と、二人の恋の行方。どちらも気になりすぎるので継続的に読んでいきたい。