概要
ばいばい、わたし。
両親の不和と姉への依存。追いかけ続ける影のその先で、彼女が見つけたものとは――。
※1/28 文章を一部修正しました。話の内容に影響はありません。
⭐︎カクヨムコンテスト10短編部門参加作品コレクション
重いお話が苦手な方はよろしければこちらへ。ライトライトなお話も揃えています。
https://kakuyomu.jp/users/makino_hikari/collections/16818093083140718281
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!閉塞と乖離、そしてゆっくりと……
白黒映像の中に一色だけ色を残すカラーエフェクトがある。擬似的なモノクロ映画の中で、倒れた人物から流れる血の色だけが鮮烈な赤色を呈していたり、グレー調の食卓の上で、たとえば醜悪な夫が口から吐き出して皿の縁に指でなすりつけるグリーンのガムだけが芋虫のようにヌラヌラと光っているとか。
閉ざした心のフィルターが、すべてそのまま世界の色を失わせていく。
本作は、文章によるカラーグレーディングに成功している稀有であり、かつ秀逸な逸品。
心酔するほど慕っていた姉への気持ちがゆっくりと躍動を失い、乖離したまま凝り固まり、そしてまたゆっくりとほぐれていく。
影を用いたラストに至る筆致は、非常に丁寧で、違…続きを読む