少年の日の甘酸っぱさ。そして、彼の願いは叶うのか！？

　甘酸っぱい。実に甘酸っぱい。少年のハートが綺麗に描きとられた、素敵な作品でした。
　
　少年トムくんには、ある願いがありました。
　親しくしているお姉さん。ニコに対し、その願いを叶えて貰おうとします。
　ニコもそれにはまんざらでもない様子で、「ある条件」を出します。

　少年とお姉さん、いわゆる「オネショタ」な展開があり、とても引き込まれる展開でした。
　少年の視点の青春小説的なパートと、途中からのハードＳＦな感覚。それらが見事に融合し、最終的にとても爽やかな結末を迎えます。

　果たして、トムくんの願いは最後に叶うのか。　
　お姉さんと少年のやり取りがひたすら甘酸っぱく、「成長」をする前段階の、昂揚感がしみじみと伝わってきました。