芯を持った女性庭師が、命の種を蒔く

短編ながらもキャラクターの造形が深く、過去の出来事や思い出がお話しの中に溢れています。

主人公・ガデニアには、自分の意思を押し通す強さがあります。冷たい訳ではなく、人の想いを汲み取って行動に移す、情に厚いところもあります。

彼女には特別な力や秘密があるようで、弟子のアロン、専属仲介人のルーツもそれは同じようです。

短編ですが世界に奥行きが感じられ、最後まで読むと、その奥にある世界も見てみたいと思わせてくれます。

ハイ・ファンタジーを予感させる世界観と、恐れない意思を持つガデニアの物語。

オススメです。

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