そして彼女は、庭を作る
- ★★★ Excellent!!!
庭を作るのは、ひとりの庭師の女。尊大で、気位が高くて、そんな彼女のつくる庭は、幸運が舞い込むものだという。
どこか幻想的で、そして美しい花々の描写。まさにファンタジーであり、そして幻想文学にも似ている。
さて、まず言えること。
とにかく最後まで読んで欲しい。話はそれからなのだから。
短編ながら、この構成は見事としか言いようがない。ふっと最後に手渡された本の中には、めいっぱいの秘密が隠されている。
もっとガデニアのつくる庭が見たい。そんな風に思えてならない作品です。
ぜひご一読ください。