行間に隠れる、小さな音、匂い。それを描くことが出来る作者様がうらやましく、そして敬服いたします。タイトルも言葉の使い方も、どれをとってもお洒落でかっこよくて、センスがありすぎます!!
執筆歴 アルファポリス第2回ライト文芸大賞 家族愛賞受賞 「ハナサクカフェ」 第6回 文芸社文庫NEO小説大賞 最終選考ノミネート 「12月のラピスラズリ」 …
作者様の優れた文章力が存分に発揮された素晴らしい小説作品だと思います。作者様そして読者の皆様に、ぜひとも一読をお勧めいたします。
一言で言うなら時代背景と心理描写が秀逸な作品です。時は大正―― 思いを通わせる手段は手紙――娯楽、ファッション、生活様式、見合い結婚が一般的なことも含め、時代背景一端を担う地の文が街を行き交…続きを読む
恋心はたったひとつ。詫びは千たびも。どういう事か。それは、主人公女性、千尋の、揺れる思い。大正時代、女学生である千尋は、慎ましい女性だ。家の書生から、ある日、買い物につきあってほしい、と、…続きを読む
力車のカラカラ通るのが硝子に滲んで見える、少しひんやりする洋間。かちりかちりと時間を刻む手巻き時計のほかには音のない空間で、娘時代の日記をそっと開くような。温度を失った遠い時間に指を沿わせて、いまい…続きを読む
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