冒頭のシーンはほんの序の口だった。
いきなりの展開に、これは確かにろくな目じゃないなあ、と読み進めると……!
次々と目まぐるしく押し寄せる、冗談なのか夢なのかわからない『ある言葉』。
ジェットコースターに放り込まれたように、クライマックスまで突き進む感覚です。
いや、もう本当に凄い迫力です。
情報に圧倒されて、最後まであっという間でした。
そして最後のジェットコースターからストンと地上に降りたような、不思議な静けさと爽快感。
……ああ、面白い作品を読んだなあ、という満足感の溜め息が出ました。
短編の面白さがみっちりぎっしり詰まった作品です。
ぜひこの「なにこれ、すごい!」を味わってください。