この有り得なさ、頬をつねる程度では済まない
- ★★★ Excellent!!!
読み始めると、あれ? あれ?? あれ???
信じられないことが起きると、頬を指でつねるという手垢がついた表現があります。斬新な本作に陳腐な描写は出てきません。しかし展開を見れば、そうする他にありません。
そして、現実の2025年の日本で本作を読む私達も、頬をつねるしかありません。というか足りません。
こんな誕生日があるのか?
こんな小説があるのか?
頭の中は疑問符で一杯。かろうじて、不条理、という用語で包まなければ脳内に押し込めません。
繰り返します。こんな小説があるのか?
あるのです。あとは貴方が読むだけです。