この有り得なさ、頬をつねる程度では済まない

読み始めると、あれ? あれ?? あれ???

信じられないことが起きると、頬を指でつねるという手垢がついた表現があります。斬新な本作に陳腐な描写は出てきません。しかし展開を見れば、そうする他にありません。

そして、現実の2025年の日本で本作を読む私達も、頬をつねるしかありません。というか足りません。

こんな誕生日があるのか?

こんな小説があるのか?

頭の中は疑問符で一杯。かろうじて、不条理、という用語で包まなければ脳内に押し込めません。

繰り返します。こんな小説があるのか?

あるのです。あとは貴方が読むだけです。

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