意味深で、宣伝通りにエロい

アバターを自由にデザインできる VRMMO に没入して、エロい肢体をさらけ出す。それは数多くある話です。

本作が意外なのは、裏返っているんですよ。よ~く読むと、小さくとも決定的な叙述トリックをしかけています。なるほど、こう来るかぁ……

仕掛けに気づくとニヤニヤしてきます。そりゃあ主人公は自分自身の肉体と容姿に劣等感を覚えるはずです。

劣等感が強い女子が力を手に入れて自信を取り戻す、その道筋は現実で行えば顰蹙ですが、実現するために VRMMO は存在するのです。そして、その情景を描くことは小説の存在理由の一つです。

楽しさと背徳はコインの裏表。禁断の味は甘いのです。

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