退屈だった英雄、別世界で

人類は魔族に支配されていた。特別な力を持つ魔族に手も足も出ず、人類は滅亡の危機にあった。
そんな人類にも闘気と呼ばれる人間独自の力を高め、何とか魔族に対抗して100年が経った。

そんな中、アレク・カーマンは闘力を極め、魔族たちと戦っていく。最初は苦戦もしていたがいつしか全ての魔族、そして魔族の王である魔王さえ殺し、人類に平和が訪れたのだった。

人類の悲願、英雄となったアレクの胸にあったのは退屈という感情だけだった。その感情、そして異常な力に人類は怯え、アレクを抹殺しようとした。

もう生きることに興味が無くなったアレクは死を選んだ。

そんなアレクは、誰かの声と共に目を開ける。するとそこはアレクが人類を救った世界とは別の世界に飛ばされていたのだった。

世界を救った英雄は再び、別の世界を…続きを読む