限度
後何度あるのだろう。
荒んだ風が木々を揺らす音で目が覚めた。
これまでは暖かな光や
そよぐ風の心地よさで目が覚めたのに
今となってはその面影も薄れている。
褪せた色へと移り変わっていた鳥居は
ほぼ色素のないものとなり、
ものによってはヒビが入っている。
石段もきれいに敷き詰められておらず、
ところどころ隆起しており
そこから虫が湧いて出るのではと
ひやひやするほどだった。
心地よくない目覚めへと
徐々に変化していた。
詩柚「…だんだんぼろぼろになってる…。」
時計の針を急速に進めているかの如く
あたりは風化し、寂れている。
鮮やかさがまるでなく、
人が寄りつかない神社への道のよう。
看板もささくれが目立つようになったが
それでもまだ可読性は失っていなかった。
『自分が道端で眠る』。
『高田湊が事故に遭う』。
詩柚「…。」
直近の選択肢は
どれも取り返しのつかないものばかり。
…きっともっと前の、
彼方ちゃんの傘が壊れたことだって
同じ傘を使えないと言う点では
取り返しはつかないし
巻き戻すこともできないけれど、
それ以上に人体へ
直接的な被害をもたらす選択肢が増えた。
それでも私は前に進んで行くことを
選び続けるのかと問うことを
やめられなかった。
詩柚「…眠るのは、どうせもう治らない。」
看板にそっと触れ、
ささくれを人差し指の腹に食い込ませる。
私の睡眠障害は
あの日の名残であって、
それを覚えている証拠でもある。
傷が治っても傷跡が残るように、
手術して病気が治っても
手術痕は残るように。
その証拠を消すために
あろうことか大切な人を
事故に遭わせることができようか。
詩柚「できるはず…ない…っ。」
あなたが犠牲になるのなら
この選択肢で自分が事故に遭ったとしても
最悪命を落としてしまっても、
最後まで守ることを果たしたい。
それが、ほとんど自分1人じゃ
何もできない私に
唯一にできることだから。
だから、こんな選択肢など
あってないようなものだった。
『自分が道端で眠る』。
その方向へと足を踏み出す。
1度アクセルを踏んでしまえば
止まることはない。
考えない。
考えたくない。
景色は褪せていくどころか
風化し寂れ朽ちていく。
その時間の流れに抗わず
石段を登ることを選んだ。
***
詩柚「…。」
行ってきますも言わずに
家を出て鍵を閉めた。
今日は家を出る直前まで眠った。
起きてすぐの体は重くて
動かすには怠いけれど、
それでももし事前に
眠ることが防げたらと思うと
そうするしかなかった。
選択肢は、選んでしまった以上
確実に自分の身に起こる。
分かっていたとしても
抗いたくなってしまった。
手前で多く眠っていれば
なんとかなるんじゃないか。
そういう問題ではないと分かっているのに
眠りは傷だと捉えているのに、
自分がこの病に対抗としようとしているなど
浅ましくて笑いが込み上げそうになる。
最寄駅まで向かう。
電車に乗る。
その間も眠る。
暖かい車内から抜けると
冬間際の風が殴りつけてくる。
学校近くの駅で降り、
5時を過ぎると真っ暗に近くなる中
普段歩く道とは違った通学路を歩く。
閑散とした空気と乾いた風で満たされて、
まるで夜中、日付を回った後を
歩いているような気分になる。
定時制でよく話しかけてくる男もいない、
車通りも少ない方を選んだ。
歩道も家すれすれの場所を歩いている。
大丈夫。
大丈夫。
帰りならきっと
彼方ちゃんがいるから。
怯えながら歩くも案外何もなく、
学校が近くに見えたその時だった。
ぐらりと視界が大きく揺らいだ。
強い眠気が頭をがつんと殴ったように
視界がブラックアウトする。
詩柚「…っ。」
もうすぐ着くのに。
そしたら安全なのに。
…安全?
あれだけのことがあってして
まだ安全と言えるのか?
けれど、道端よりはきっと…。
朦朧とした頭で近くの壁にもたれる。
草木が伸びていて胴や腕に刺さる。
それでも倒れる体を支えることはできず、
ぱきぱきと枝葉の折れる音が
耳から遠いところでなった気がした。
***
「……て。」
「起きてって。」
「ねぇ。」
リズムの規則性なく
淡々と乾いた音がする。
かと思えば、頬に刺激が
加わっていることに気づいて、
瞼をぎゅ、と瞑った後
ゆっくりと光を少量ずつ取り入れた。
体が浮いている気がする。
一体何が。
目を開くと、
誰かが私のことを
覗いているのが見えた。
前髪が真下を向いている。
普段見ることのない額だった。
伸びた横髪が顔に落ち、顎を擽る。
頬を軽く叩かれていたらしい。
冷えた指先が頬から離れた。
彼方「起きた?」
詩柚「……彼方ちゃん…?」
彼方「道で倒れるところ見えたから来た。」
詩柚「道……あぁ…そうだっけえ…。」
彼方「とりあえず起きて。」
詩柚「…うん。ありがとう。」
草木の方へと突っ込んだはずなのに、
その場所からはずれた場所に
寝転がっていたらしい。
頭が少し高い。
鞄は近くに転がっているのを見て、
ようやく私は今
彼方ちゃんの膝の上に
頭を預けていると知った。
上体を起こして髪をすく。
葉っぱはついていないようだが、
服には倒れた時についたであろう砂が
くっついていた。
袖についた汚れを払うのを見てか、
彼方ちゃんが背中をはたいてくれる。
何故か、身支度を終えて
家を出る前の子供のように思えて、
懐かしさと同時に心臓を絞るような
味のしない苦しさが込み上げる。
彼方「試験勉強飽きたから、近くのカフェとか入って気分転換しようと思って学校出たらこれだよ。」
詩柚「…タイミングが良過ぎるねえ。」
彼方「うちいなかったら自転車に轢かれててもおかしくなかったからね。」
詩柚「…だね。」
彼方「電車とかで寝てこなかったの。」
詩柚「寝たよ。家を出る前も、電車でも。それに、もし眠ったとしても車道に出ないように気をつけてたんだけど…駄目だったみたい。」
彼方「なんかあった?」
自分の鞄を肩にかけ、
私の鞄を拾って手渡しながら言う。
まつ毛は上を向いていて、
彼女の瞳が隠れることはなかった。
詩柚「…何かって…どうして?別に眠っちゃうのはいつものことだよお。」
彼方「でも道中で寝るのは珍しいし、寝る頻度も多いでしょ。」
詩柚「…。」
彼方「怖い?」
詩柚「…え。」
彼方「先週あんなことがあってすぐじゃん。」
詩柚「でも昨日は大丈夫だったよお。」
彼方「思い出したとか。」
詩柚「どうだろうねえ。」
彼方「…詩柚ってさ、自分のこと本当に話さないよね。」
詩柚「まあね。話さない方がいいこともあるんだよお。」
彼方「それ以前っていうか。何でって突っ込んで聞いてもずっとはぐらかしてんじゃん。」
詩柚「…。」
彼方「眠る件は特に危険だから知っておきたい。今日みたいなことが明日以降もあったら危ないし。」
詩柚「…ただの睡眠不足だよお。」
彼方「しょっちゅう寝てんのにそれはどうかと思う。」
詩柚「まとめて寝る時間が短かったんだあ。」
彼方「それで通ると思ってんの。」
詩柚「信じてくれないの?」
彼方「こっちのセリフ。」
彼方ちゃんは怒ったのか
私のネクタイを掴んで引いた。
首が絞められるようで突如怖くなる。
彼方「うちのこと信用してないよね。」
詩柚「そんなこと」
彼方「じゃなかったら何で話せないの。高田には全部話すんでしょうに。」
詩柚「…っ。」
彼方ちゃんは勘違いしてる。
私は彼女だけに対して
余計なことを話していないんじゃない。
皆等しく、話していない。
その相手が湊ちゃんだとしても
話していないことは山ほどある。
それを弁明する余地もなく
彼方ちゃんはネクタイから手を離した後
「勉強してくる」と言い
背を向けて去ってしまった。
ネクタイを直す手は
悴んでしまって上手く動かない。
彼方ちゃんは湊ちゃんのことを
敵対視しているのだろうか。
依存関係の話になると
いつだって対比として上がるのは
湊ちゃんの名前だった。
私の交友関係上
湊ちゃんの名前しか上がらないのは
仕方のないことだけれど、
それでも意識しすぎている気がする。
詩柚「…湊ちゃん以上に……。」
彼方ちゃんのことを考える日はあったけれど、
それが日々続けることが
できるかと問われれば
確実に違うと言える。
5年、7年、10年、20年。
ずっと湊ちゃんのことを考えて
生きていかなければならないのだから。
それが私の選んだ道だから。
定時制の授業は何事もなく始まった。
例の男性は無事退学の処置が
進んでいるようで、
昨日に引き続き今日も
姿を見せることはなかった。
先生も深く触れることはせず、
いずれ理由は伏せた上で
退学したとだけ伝えるのだろう。
大人はいつだって理由や事情を隠す。
結果どのような憶測が
飛び交うことになったとしても、
それで私たち被害者への質問攻めやら
攻撃やらを防ぐため、
守るためなら話さないのだ。
大人は不都合なものは隠すのだ。
良いイメージだろうと悪い真実だろうと
たとえ涙だろうとて。
授業が終わり、伏せて眠る。
近くに凶器は潜んでいないと思うと
安心したのか普段よりも10分ほど
長く眠ってしまった。
顔を上げると、
誰もいなくなった教室が
視界いっぱいに広がっていた。
そりゃあ誰もいないに決まっている。
寒いし夜もいい時間なのだから
すぐに帰りたいに違いない。
そう思って自分の鞄に
手を伸ばした時だった。
詩柚「…っ!?」
隣の席では、何故か教科書を開き、
じっと読み続けている
彼方ちゃんの姿があった。
私が驚いているのに気づいたのか、
顔を上げて「あ」とだけ言うと、
勉強道具をしまい始めた。
机の端にはカフェに寄った後
持ち帰ってきたのか
テイクアウト用のタンブラーが置かれている。
詩柚「何で…いるの。」
彼方「寝てる間に襲われたら嫌でしょ。」
詩柚「でも、もうあの人はいないし…。」
彼方「例えばの話。寝てる時は無防備だってこと、もっと意識した方がいいよ。」
詩柚「……うん。」
さっき、怒らせたのに。
喧嘩したはずなのに、
どうして彼女はこんなに
優しくできるのだろう。
そのくらい心を許していると言うことなのか、
それとも利害関係の一致のためなのか、
いやでも無理矢理一緒にいることで
深い依存関係にしたいのか。
そのどれもに当てはまっていなさそうな
彼女の言動は
風でゆらめく蝋燭の火のように
掴みどころがない。
詩柚「どうしてそんなに優しいの。」
彼方「さあ。」
詩柚「さあって…。」
彼方「詩柚の真似。」
詩柚「……。…彼方ちゃんにとってはここまでする理由はないよねえ。」
彼方「あるって言ったら?」
詩柚「その理由が気になる。」
彼方「自分ばっかり教えてもらうのは不平等じゃない?」
詩柚「……それは…ごめん。」
彼方「ねぇ。」
彼方ちゃんはひと言私に声をかけると、
そのまま肩を掴んで
近くの壁に押し付けた。
未だ寝ぼけていた頭が
突如視界が開けるように
妙にはっきりしていく。
何が起こったの。
困惑したまま顔を上げると、
私の肩を掴んだまま
顎を引いてじっと目を合わせる彼女の目。
詩柚「な、何…?」
彼方「詩柚はどうやったらいろいろ話してくれんの。」
詩柚「…いろいろ話してるよお。彼方ちゃんと毎日会うようになってから特にねえ。」
彼方「話通じない?わかってやってるよね。」
詩柚「怒んないでよお。」
彼方「じゃあはぐらかさないで。」
一層強く肩を掴まれるかと思って
ぎゅっと目を瞑る。
すると、何故か肩からは手が離れ、
代わりに腰から支えるようにして
抱き寄せられた。
近づきすぎないようにと顔を上げるも、
腹部が服越しにぴったりと
くっついているのがわかる。
思わず今度は私が
彼女の肩に手をかける。
詩柚「離れて。」
彼方「詩柚の依存って、触れ合う要素が全くないの。自分で気づいてた?」
詩柚「いいから、早く」
彼方「触れるのは私から。今日も、夜の街で男に絡まれた時も。」
詩柚「それが何。」
彼方「うちは触って触られての方法しかわからない。けど、詩柚はそれが無理っていうなら、どうしたらいいかわからない。」
詩柚「これまで通りでいいよ、いいじゃん。それのどこが気に入らないの。」
彼方「これまで話だけで何とかしようと思った。でも頑なに話してくれない。」
彼方ちゃんは離す気がないらしく、
より抱き寄せる手に
力が入るのがわかった。
何をされるかわからず
怖くて上半身をできるだけ離す。
肩を押し返す。
それでも離れてくれない。
彼方「詩柚はうちとは依存方法が違う。それはわかる?」
詩柚「…わかる、わかるよ。」
彼方「けど、詩柚の中の依存の定義も話してくれない。警戒してるのが丸わかり。」
詩柚「…っ。」
彼方「うちはこの方法でしか距離も信頼も測れない。だけど、詩柚の基準はここ。」
そう言って片手を外して
私の額に人差し指を突き立てた。
校内は暖房が付いていたからか
温度差を感じない指先が
私の体温と混じるよう。
彼方「心の方。」
詩柚「…それなら心臓を指すんじゃないの。」
彼方「心が心臓にあるって誰が言ったの?心で通じ合うことを求めてる頭が心そのものでしょ。」
詩柚「…。」
彼方「私に気を許すことができない理由がある。そうじゃない?」
詩柚「ないよ。」
彼方「うち以上に大切な人がいるから、うちを1番にするわけにはいかないとか。」
詩柚「そういうつもりはない。」
彼方「なくてもここが勝手にそう判断して、無意識で抑制してるんじゃないかってこと。」
詩柚「…いいから離れてよ!」
彼方ちゃんを突き飛ばす。
片手で抱き寄せていたおかげで
その手から離れることができたものの、
一瞬で訳がわからなくなってしまった。
次ってどうすれば。
鞄は?
ここから走って逃げるの?
けど、その先は?
明日は?
彼女は悪い人じゃないはずなのに、
それを私はわかっているはずなのに、
逃げようとするのは不誠実じゃないか。
考えて、けれど思考はまとまらず
どうしようもなくなって背を向けた。
すると、彼方ちゃんは何を考えているのか
私のことを後ろから抱きしめた。
何を考えているの。
怖い。
やだ。
嫌だ。
彼方「高田、彼女でしょ。」
詩柚「…っ!?」
俯いたまま息を呑んだ。
これまでの話から
もしバレていたとしても
おかしくない話だ。
別に、普通。
普通。
彼方「高田のTwitter見返したの。そしたら彼女ってワードが何回も出てきた。お泊まりしたとも。もし詩柚の家じゃないのなら、詩柚はそれを許すとは思えなかった。」
詩柚「…それが彼方ちゃんに何の関係があるの。」
彼方「どこまでやったの。汚いの無理なんでしょ?その限度はどこなのか気になる。」
詩柚「……どうでも」
彼方「キスはした?」
詩柚「茶化してるならすぐやめて。」
彼方「うちは本当に知りたいだけなんだけど。」
とん、と肩に何かが当たる。
彼女が頭を肩に乗せたようだった。
密着されるとされるほど
体が震えそうになる。
湊ちゃんの時はどうだっけ。
こんなに怖かったっけ。
すぐに私から離れたっけ。
彼方「どうなの。」
詩柚「………ない……してないよ。これでいいでしょ、離して。」
彼方「何それ。本当に彼女?」
詩柚「……彼方ちゃんに言われる筋合いはない。」
彼方「高田が待ってるとしても?」
詩柚「…そんな、わけ」
彼方「年頃の女の子だよ。彼女だよ。キスやその先のひとつやふたつ、したいと思っててもおかしくないよ。」
離れて。
もう1度言う前に
彼方ちゃんの手が腹部から離れた。
力が抜けて膝から
崩れ落ちそうになるところを、
なんとか1歩踏み出して耐える。
眠るな。
震えるな。
怖くても、ここから離れてからだ。
そのあとはどうとでもなればいい。
できる限り平然を装って
自分の鞄を持つ。
それでも彼方ちゃんは
じっと私のことを見つめるだけ。
詩柚「それが普通って言うの。」
彼方「そ。普通。」
詩柚「普通になれっていうくらいなら、私は普通じゃないままでいい。」
彼方「そうとは言ってない。」
はあ、とため息をつく声がする。
無論、彼方ちゃんだった。
彼方「友達が女になる瞬間、普通きもいって思うじゃん。うちの時もそう思ったでしょ。」
詩柚「……っ。」
彼方「詩柚が高田に抱いてるのってその感情?それとも別?」
詩柚「…湊ちゃんのことは…守りたいだけ。」
彼方「それって余計な話じゃない?高田の普通まで奪いたいの?」
普通は。
その言葉が苦しい。
それ以上に、
湊ちゃんの普通を奪っているかもしれないと
他者から言われて初めて
心臓の縮む思いがした。
私の普通はもうない。
なくていい。
けれど、湊ちゃんに与えられるべき、
与えられるはずだった普通を
奪っているなんて。
そうは思いたくなかった。
そう、思いたくない。
守っているだけで。
でも、きっと頭ではわかっている。
心の底ではわかっている。
普通の人のように恋愛もできず、
普通の人のように過ごせない。
それは本当に。
本当に。
…。
°°°°°
湊「ゆう、ちゃ」
詩柚「……っ!」
°°°°°
辿々しく私の名前を呼ぶ
湊ちゃんの声が、
その時の情景が脳裏をよぎる。
……間違ってない。
間違ってない。
守っているだけであって、
普通の全てを奪っているわけではない。
湊ちゃんは自力で
普通になれる子だから。
私以外の人と交流して、
笑顔を振りまいて、勉強してバイトして。
それを願ったのは私じゃないか。
鞄を両手で抱える。
自分でも驚くほど声が響いた。
詩柚「普通普通って言って…彼方ちゃんだって普通じゃないのに、普通って言葉を盾に使わないでよ!」
彼方「…!」
それからのことは覚えていない。
ただ走って、走っていた気がする。
最近は走ってばかりな気がする。
彼方ちゃんと話すようになってから
いいようにも悪いようにも
生活が変わってしまった。
人といることが当たり前になったとしても、
私は人を信用することはできないと
突きつけられたようなものだ。
湊ちゃんを普通でなくしたことに加えて
その事実が重くのしかかる。
信用したくてもできない。
怖い。
信用した先に裏切られるのも、
簡単に「裏切った」と
思い込んでしまうことも。
信用できるのは、
これまで裏切ってこなかった
湊ちゃんしかいない。
湊ちゃんしか。
…この人生で
納得していたはずなのにな。
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