二人が少年時代に犯してしまった恐ろしい過ち。それだけでも怖いのですが、二人の記憶が食い違っていることで、より一層の不気味さを感じます。果たして何が現実で、何が虚構だったのでしょうか。
それでも。
少年時代を懐かしむ二人の会話がだんだん不穏になってゆき、隠された過去が暴かれる。さて、どちらの記憶が正しいのか、結末まで目が離せない。会話だけでこれほどドキドキさせられる作者の手腕はお見事で…続きを読む
過去を記憶を語り合うふたり。どちらが真実なのか。それとも、どちらも真実ではなく第三の全く異なる現実があるのか。ラストのシーンも恐怖ですが、それ以上に語り合うふたりの認識の歪みが、人の心の闇…続きを読む
「うわあ、読んで良かった! 得した!」と、読後に大変な満足感を覚えました。 再会した二人が「少年時代の思い出」を語り合うという本作。二人の会話文のみで大半が進み、思い出として二人の過去に何があ…続きを読む
登場人物は二人だけ。その会話だけで進行していく追憶の物語。彼らにとって懐かしの場所。たわいのない会話。けれどそこから話の筋はきな臭い方向に。二人のうちどちらかが本当のことを、どちらかは過去を偽…続きを読む
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