真実を語っているのはどっちだ。けれど過去を暴くことでさらなる恐怖が……
- ★★★ Excellent!!!
登場人物は二人だけ。その会話だけで進行していく追憶の物語。
彼らにとって懐かしの場所。
たわいのない会話。けれどそこから話の筋はきな臭い方向に。
二人のうちどちらかが本当のことを、どちらかは過去を偽って語っている。
はたして真実はどちらなのか、明かして欲しいような、欲しくないような。
そしてラストは悍ましい何かが……。
不可解さと共に否応なく恐怖の沼に引き摺りこんでいく、まさしくこれが武江品質。
秋の夜長に深い闇を感じるホラーは如何。