痛みや不安。それでも心と身体をベットから奮い立たせる魂が眩しい。

不意の不運な事故に見舞われた作者さま。
リハビリ入院でのことを、エッセイにするのではなく。
リハビリ過程のそれぞれの段階にて、心のさまを精錬された詩で表現された作品です。

今まで普通に出来ていたことが……恐怖や悔しさ、ありがたさへの感謝。
そして右肩上がりにぐんぐん回復するというわけには行きません。
ままならない身体を引きずり、不安を背負いながらも、絶対に復活してやるという強い意志。
詩という短い言葉の形態に、これらが濃密に詰まってヒシリと伝わってきます。

いつも前向きな作者さまだからこそ。
歯を魂を食いしばり、立ちあがる姿に触れ。
「カラ元気発言」では無い、真の強さと輝きの感動を味わうことができる詩集です。
「いろいろシンドイんだよねえ〜」そんな日常に、やる気ボタンを押してくれるような逸作品、おすすめいたします。