Ⅳ.先生の想い
第19話
「嘘、」
「分かってるよ、だから嘘なんだろ……中野?」
恥ずかしくて死にそうだった。
まさか酔いに任せて告白するとかあり得ない。
真っ赤な顔で泣きそうになっているあたしを見て、先生は怪訝な顔をしている。
「中野?…オイ、」
呼びながら、手を伸ばしてあたしに触れようとする先生から逃れた。
「どうし…」
「ヤダ、来ないで下さいっ、」
一歩ずつ後ずさる。
(恥ずかしい、情けない、あり得ない!)
「なに泣いて…」
「泣いてないですよっ」
あたしは一歩ずつ後ずさり、先生は一歩ずつ近付いてくる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます