第12話
「なんだ?」
「ギャッ!?」
思わず叫んでしまった。
慌てて振り返って呆然とする。
天津先生、その人が白いワイシャツにスラックス姿で立っていた。
「せ…先生、どうして」
「風呂から上がったらお前が消えてたからな」
「あ…あの、」
「迷子になってないか気になって追いかけてきた。」
(いうに事欠いて、迷子って。)
そんなことより、じゃあ、あの部屋は先生の部屋って事で。
あたしは先生の部屋にいたって事で。
しかも、裸で。
それって…。
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