「…なんだよ、ソレ。」

「先生？」

先生の腕の力が抜けて、あたしは解放される。

先生の方を振り替える。

何故か酷く傷付いた先生の表情。

胸がキュンと鳴いた。

「嘘かよ、アレ。」

俯いて黙り込んでしまった。

(嘘？なんのことだろう)

「中野、」

顔を上げた先生が怒っているのに驚く。

「は、はい」

「お前、今日からアルコール禁止！」

ビシッと厳しい口調で言われて、あたしは息を飲んだ。

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