第26話

「そ、我慢してた。オレの中の理性総動員させて。」





結局抱き抱えられたまま、先生の部屋に向かっている。





「素面のお前の口から、お前の気持ち聞いて…」





一旦言葉をきってあたしを見る。





「…なのに。消えてるんだから。」





「ごめん…なさい」





謝るしかなくて。





「いい。…いいから、今からの時間をオレにくれよ」





優しい囁きに頭がクラクラする。





誰かが言ってた通り、先生の声って麻薬みたい。




効果絶大、中毒症状注意、取り扱い厳重注意、だよ。









    おわり

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

貴方は麻薬 【完】 真弥 @09013562894

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ