第14話
そんな先生に多大な迷惑をかけてしまうなんて。
(はぁぁぁぁ…告白もせずに嫌われちゃうなんて)
「中野?」
「先生、スミマセンご迷惑をおかけしました。」
深々とお辞儀をする。
「あの、以後この様な失態のないように…気を付けます。」
(情けない。お酒飲みすぎて記憶なくして…)
ジワリ浮かぶ涙を慌てて掌で拭う。
一刻も早くこの場を去りたかった。
(先生、きっと呆れてる。誰とでもあんなことしちゃう軽い子だって思われてるに違いない)
「…失礼します。」
あたしは、先生に背を向けて歩き出した。
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