第24話
さっきのキスで何が分かったのか、打って変わって自信満々の先生の態度にあたしは言葉を失う。
「こっちは一晩中眠れなくて、限界なんだ。」
「なんで…」
先生の首に腕を回し落ちないように捕まっているあたしを見て、ニヤリ笑う。
「好きな女がすぐそばでしかも、裸で寝てるんだぞ?『先生、大好き』って何度も寝言言いながら。」
「先生、なに言って…」
臆面もなく喋り続ける先生にあたしは恥ずかしさで真っ赤になる。
「あんだけ飲んで、おまけに吐いて、暑いっつって、服脱いで俺のベッド占領しやがって。おまけに好きだなんて寝言で告白するし」
自分の失態の事実を次々に顕にされていく。
「なんど頭の中を『据え膳食わぬは』…って言葉と格闘したと思ってる。」
「もぉやめて、喋らないでください~、」
先生の口を両手で塞ぎ、半泣きで訴える。
あたしの反応に先生は笑う。
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