わたしはライカ

余りにも悲しくて優しい物語である。
涙を禁じ得ないので、絶対に一人でいる
時に読んだ方がいい。

　それだけは御留意。

無垢な動物たちは、知恵を持ち生態系の
頂点へと君臨した私たちヒトに迎えられ
愛され分類されて蹂躙される。
けれども、彼等に心がないなどとは決して
言えない。特に、彼等と生活を共にした
経験があれば尚の事、その純真無垢な
優しさには驚きを覚えるだろう。

ライカ犬の物語を知っているだろうか。

我々ヒトは、知らねばならない。
そして忘れる事は許されない。どれほど
取り返しのつかない事を繰り返しても尚
小さな生き物の心を想う余裕はないのか。

　因果は巡る。

この物語を識る…続きを読む

ライカ犬。おもわず検索してしまいました。
死ぬこと前提の実験とは恐ろしいです。

ここまで愛くるしく、心の中に慟哭が響く話しがあるでしょうか？
実験動物の烙印を押され、選択肢も与えられず、ただただ人間の都合に翻弄される哀れな存在。
しかし、彼らにも生きた証があり、その事に思いを馳せる、そんな事さえ罷り通らない程、人間は罪深き存在なのか？

私達の現在を支える為に失われた生命たち。
この作品を読む時、改めて彼らへの敬意と感謝に心が震えます。

素敵な作品に感謝と賛辞を

　実験の為の尊い犠牲と言えば聞こえが良いが、やってることは虐殺だなぁ。
　愛と後悔の詰まった作品。
　人間は宇宙に行く必要があったのか？と考えさせられる。