SF的な切り口による、正しい異世界転移ファンタジー
- ★★★ Excellent!!!
異星人が起こした事故により、複数の日本人が異世界転移することになり、超科学アイテムを駆使しながら、魔術が飛び交う戦乱の世界で生きていく姿を描く群像劇です。
事前知識がないため、転移させられた人物は手探り的な感覚で異世界を探索することになるのですが、生い立ちや性格も異なれば、持ち出せたアイテムも異なるため、その物語は全く異なるものとなっています。
SF的な切り口による設定があるため物語にリアリティを感じることと、どこか傍観者的な立ち位置の人物もいて世界を読み解いていく感覚もあり、異世界転移ファンタジーってこういうことだよなと非常に納得感のある作品です。
「これは異世界へ送られた日本人7名の記録。読んだ貴方はきっと何かを見誤る」のキャッチコピーより、主役としてはおそらく7名なのかと思いますが、このレビューは6名が登場する第25話まで読んだところでのレビューとなります。残り1名はかなり先での登場のようです。あらすじの「巨大な存在」も気になるところです。
壮大な物語であると感じるため、じっくり読んでみることをおすすめいたします。