今際の際にある男が抱いた最後の感情――見届けてあげてください。

老いて認知もままならなくなった男の記憶が、あることをきっかけに呼び起こされ、戦地で上官から受けた「最期の命令」にやがてたどり着きます。

そこに至るまでに過去の記憶、現在と行き来し、彼がどのような人生を歩んできたのか理解するとともに、それが終わろうとしていることに、なんとも言えない感覚がありました。

今際の際にある男が抱いた最後の感情――見届けてあげてください。

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