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学園入学

石田志向と心力学園

4月9日 午後1時

「何だ、、、これ、、、」

目が覚め、目の前にあったのは、この世のものとは思えないほど大きい学園だった


〜2ヶ月前〜

部屋中にゲームの音が鳴り響く


カチッ カチッ カチャカチゃ


一人の青年が流れ作業のように指を動かす


カチッ カチッ カチャカチャ 


相手の体力がみるみる減っていく


相手キャラを倒したところでVICTORYという文字が浮かび上がる


「よっしゃーマスターだー」


俺の名前は、石田志向 と書いてしこうと読む


俺のコンプレックスの一つだ


人生は負け組である


年齢は15歳 身長169cm 体重は59kg 性格は強弱が激しい 姉がひとりいた 親は俺が10歳の時に蒸発した


その親は借金をたらふく溜め込んでいたらしく学校をやめ、バイトと配信活動付けである


まあ他人からみたらバイトに明け暮れ夜はゲームに没頭しているニートだと思ってもらっていい


「ふー疲れた」


コメント欄には


「スゲー神業」 「あんなコンボどうやったらできるんだよ」 「神業神業」etc


俺は登録者5万人の底辺配信者であるがゲームの腕前はプロ級である(視聴者視点)


さっきからやっているこれゲームはいわゆる格闘ゲーでコンボや相手を読む力で勝利を掴むゲームである


このゲームにはランクというものがありそして俺は最高ランクに達したところである


「今日も配信見てくれてありがとうございます」


「突然で悪いですが配信活動を辞めることになりました」


「今まで応援してくれてありがとうございました」


そう言ってブチッと配信を切った


理由は色々あるが1つは最近になって親の借金がさらに見つかり配信どころではなくなってしまったからである


2つ目はこれが届いたからである


そう言って俺は引き出しからある紙切れを取り出す


そこには心力学園推薦状と書かれていた


「心力学園ねぇ」


心力学園とは卒業すれば人生を思うように生きることができると言われている超有名学園である


「はーめんどくさ」


そう言って俺は引き出しの中にしまう


「もう寝るか」


〜2日後〜


俺はバイトから帰ってきてくつろいでいると


ものすごい勢いで


「ドンドンドン!!」


ドアがなる


「何だ?」


そう言ってドアを開けると


ガラの悪そうな人が二人いた


「お宅石田さんでしょ」


「そうですが」


「実はあなたのご両親、うちにも借金してましてねざっと1000万なんですよ」


「え?」


〜2時間後〜


この世は理不尽である


「はー最悪だ祖父母の遺産全部持ってかれるなんて」


金を集める力がなければ生きていくことはできない


「明日からどうやって生きていこう」


人間として生きていくことができない


「借金は全部返したよな」


そう思いながら恐る恐る引き出しを開けるとまた紙切れが目に入る


それを手に取る表を見ると


心力学園推薦状

・入学試験は入学一ヶ月前までにお願いします

・場所は心力オフィスの1階です

・筆記用具入りません


裏面には入学するときの禁止事項


入学当日の集合場所と日時が書かれていた


「授業内とかのことは特になしか」


「金も集めなきゃだよな」


やめとけって俺どうせ行っても無駄だって


「でももしかしたら」


期待するなどうせつまんないだろ


「でももしかしたら面白いやつがいるかもしれない」


俺はただ面白いやつを見つけに行くためにお金をたくさん集めるために


「一か八か人生変えに行ってみっか」


そう行って俺は心力学園の入学試験を受けに行くことを決心した


〜翌日〜


俺は眠い目をこすりながら電車に乗り試験会場に向かう


「フーついた」


多分ここだよな


見た目はただのオフィスで何の変哲もない


「よっし行くぞ」


そう思い切ってドアを開けるとでかいモニターがあるだけのただの部屋だった


「誰もいない?」


中に入ると突然


「バタン!」


と音がなった


え?閉まった閉まったどういうことどういうこと


「やっぱりやばいところだったんじゃん、」


そして急いでドアを開けようとすると


「開かないよ」


「え?」


突然声が聞こえた


奥のカーテンから人が出てきた


「やあ君が僕の入学試験の相手?」


入学試験の相手?


「それはどういう?」


「え?君知らないの?」


「心力学園の入学試験は1対1でバトルするんだよ」


まじか何も知らされてなかった


「最悪だ」


そう思っていると突然テレビが光った


そして機械の音声で


「それじゃー入学試験始めるよー」

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