ルーレットと創田武大

ギャンブル施設

〜裏〜


「こんなのイカサマですわ!!!」


女子生徒が声を荒げながら指摘する


「おいおい冗談は結果だけにしろよ1年生」


2年生と思われる生徒が余裕そうに言う


「全部黒に入るなんておかしいですわ!!!」


「いやー運が良かったんだよ」


先輩らしき人はそう簡単に受け流す


そして今の結果が気に食わないのか


「もう1回ですわ!!!」


そう女子生徒は言う


先輩はニヤリとは笑い


「まいどあり〜」


だがその勝負を遮るものがいた


「ねえ君やめときな〜イカサマされてるよ〜」


そう零である


こちらに視線が集まる


「ねえ君、代わりにやってあげようか?」


そう零は注目されながらも笑いながら言う


「零さんやめときましょうよなんか怪しいスッよ」


緋呂斗が不安そうな声を出す


だが零はさらに続ける


「多分俺達なら余裕で勝てるから」


先輩が怒っているような気配がする


「はーこいつはもうしょうがないな」


え?まってこいつ俺達っていった?


「ほーう言うじゃねかクソ1年ども」


煽られた先輩は切れながら言う


「やったゲーム〜ゲーム〜」


零は先輩の近くまで行くと自己紹介を始める


「僕は零だよー」


「俺は創田武大だ」


そうして先輩はルール説明を始める


「まずお前らA GAME OF LIFEのルール分かってんのか?」


「「「え?なにそれ」」」


それを聞いた先輩は勝ちを確信したように言う


「A GAME OF LIFEはGPをかけたゲームの別名だ」


A GAME OF LIFE


ルール

「ルールはお互いに4つずつ言い合った後ランダムで5つ決められる」


ゲームをスタートする際は名前と「PLAY A GAME」をコールせよ


「これだけだ分かったかクソガキども」


そう舐め腐った声で俺達に言う


「「「理解 したっす」した」したよ〜」


「オーケーオーケじゃあルールを決めようか?クソガキども」


そう先輩が言うと


機械音がした後に全体にホログラ厶が展開される


真ん中にテーブルが現れ、更には周りもコロシアムのように変わった


「何だこれ、、すごすぎ、、、」


ほか2人も驚いているようだった


唖然としていると


「プログラムが認証されましたルール決定をいたします」


そう言いながら人形のホログラムが現れた


「何だ、これ、、、」


なるほどこれは確かにゲームだな・・・


すると創田先輩が力強く言う


「じゃあ俺からだ、ルールその1 心力使用OK」

「その2 掛け金は自由に決めれる」

「その3 1対1のバトル」

「その4 ゲームはルーレットだ」


4個くらいと思っていたが割と多いなチクショー


「認証しました」


「じゃあ次僕ね〜ルールその1 複数人プレイオッケー」


「ルールその2 心力使用なし」


「ルールその3 掛け金自由」


「ルールその4 ルーレットの黒の1は掛け金が20倍になる」


零がそう言うと


「認証しましたランダムで発表させていただきます」


「ルールが決まりました」


「ルールその1 掛け金は自由」


「ルールその2 心力使用OK」


「ルールその3 ルーレットの黒の1は掛け金が20倍になる」


「ルールその4 ゲームはルーレット」


「ルールその5 複数人プレイあり」


「この5つでございます」


そう言って人形のホログラムが消えた


なるほど


「俺達のデメリットになりそうなルールはなさそうだな」


俺はルールを解析しているときに零が耳打ちしてきた


「いっしー俺が渡した紙全部読んだ?」


「ああ読んだがあんなの誰でもできるもんじゃないのか?」


俺は思い出しながら聞く


「できないできない〜あと


「お、おう」


そう言って零はテーブルに座る


「それじゃあ先輩、ゲームをしようか」


「五色零!」


「創田武大!」


「「PLAY A GAME!!」」


「それじゃあまずどこにかける?」


そう創田先輩が聞く


「僕は赤の3にかけるよ 掛け金は10GP」


「はっはっはいきなりか」


そうルーレットは一つの数字にかけるより色などに掛けたほうが安全にちょっとずつ得点が増える


だから零がやっていることは馬鹿な行為だと言える


突然どす黒い声で創田先輩が言った、


俺がいま馬鹿な行為だと罵った行動を


「じゃあ俺は黒の4だ 掛け金は俺も一緒だ」


何、、だと?


どっちも1点がけ?


頭おかしいだろ


「でも面白い、超面白い!!!」


なぜってバケモン同士が戦っているからだ、これほど楽しいことはないだろう


「コロコロコロコロ」


どうやらルーレットが始まったようだ


「だが当たる確率は36分の1だほとんど当たらない」


俺は思考を巡らせる


「コロンッ」


お、止まったかまー多分当たることはないと思うけど


「は?」


俺は自分の目を疑った


だが結果は変わらなかった


そう


「黒4?」


どうなってやがる!!36分の1だ1発目で出るのは明らかにおかしすぎる


てことはつまりもしかして


俺が動揺していると零が言う


「はーもう飽きちゃった」


「僕は自分のGPを黒の4にオールイーン」


「「「「「「「「えええええええええええ!!!」」」」」」」」


観客全員がどよめく


そりゃそうだ自分のGPを全部かけるってことは外したら学園生活が終わりってことだ


「おい!!零何やってんだよ!!」


「そうっすよ零さん何やってんすか?」


俺と緋呂斗は声を荒げながら零に指摘する


「いっしー、緋呂斗次はちゃんと見ててね」


そう言ってゲームが始まる


「どういうことだよ、、、」


俺と緋呂斗は困惑する


だが答えはすぐに分かることだった


ルーレットが回り始めた


当然零の負けだ


だが1つだけわかったことがあった


「志向さんあれってもしかして、、」


「ああイカサマだ」


そうして静かに話していると


零が先輩に聞く


「なー先輩作戦会議してきてもいい?」


「あーいいぞだがこれ以上やる価値があるかどうかだけどな」


そう笑いながら答える


「ありがとー」


そう感謝した零だったが目は笑っていなかった


戻って来ると同時に俺達に聞く


「ちゃんと分かった?」


「「ああもちろん」」


俺達は自信満々に答える


「でもどうしよ〜突破法がわからないよ〜」


そう零が嘆いていると


緋呂斗が


「俺なら行けるかもしれません」


〜5分後〜


「やっと戻ってきたか」


「どうする尻尾巻いて逃げちゃうか1年ども」


そう先輩が笑っている


だが俺達は静かにテーブルに座る3人で


そうして俺は先輩をあざ笑うかのように答える


「いいこと教えてやるよ先輩あんたは後1ターンで負けるつまり」



先輩の顔に血管が浮き出る


「舐めやがって、クソガキども」


先輩は声を荒げながら言う


それじゃあ反撃開始だ‼


そうして俺等は一斉にコールする


反撃の狼煙を上げるために


「石田志向!」


「五色零!」


「磁界緋呂斗!」


「創田武大!」


「「「「PLAY A GAME」」」」

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