欲望うずまく内裏と、労り育む二人

突然、二の皇子の正室候補に決まった弱小貴族の糸季。
大切に育ててくれた家族と、穏やかな故郷に別れを告げた糸季。
彼女の前に現れたのは、『雨神様』の偽者と蔑まれる二の皇子・澪だった。

自分は脇役で良い。
そう思っていた糸季だが、澪の複雑な境遇を聞き、そばに居たいと願う。
さらに澪と対立する一の皇子・雫も、糸季に興味を持っていた。
二人はかつて、糸季の故郷・春宮に来たことがあり、どうやら糸季と出会ったことがあるようで……?

呪いと思惑が交差する内裏で、自分の身より相手を思いやる二人の関係はどう変化していくのか。

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