概要
勇者の真の恐ろしさとは、その強さではなく何度でも蘇ってくる事だ
魔王軍の前に斃れては時間を巻き戻して、前回より強くなって蘇ってくる勇者一行。
初めは魔王軍が圧倒的に優勢だった。しかし、巻き戻りを繰り返す度に勇者一行及び人類側の軍隊は確実に強くなり、人類側と魔王軍との差は確実に縮まってきていた。
そして、巻き戻り回数も十数回を数えもうすぐにでも逆転しそうなところまで来ていた。
魔王軍総司令官アドラブルは、その中で唯一魔王軍側で巻き戻る前の記憶を持つ者だった。倒しても倒してもその度に強くなって蘇る勇者一行に対して、どうすれば現状を打開できるのか全く分からない中で、今アドラブルに出来る事は魔王軍を少しでも強くして魔王軍が敗れる未来を少しでも先延ばしにすることだけだった。
孤独にも勇者に立ち向かうアドラブルは魔王軍を救う事が出来るだろうか。
初めは魔王軍が圧倒的に優勢だった。しかし、巻き戻りを繰り返す度に勇者一行及び人類側の軍隊は確実に強くなり、人類側と魔王軍との差は確実に縮まってきていた。
そして、巻き戻り回数も十数回を数えもうすぐにでも逆転しそうなところまで来ていた。
魔王軍総司令官アドラブルは、その中で唯一魔王軍側で巻き戻る前の記憶を持つ者だった。倒しても倒してもその度に強くなって蘇る勇者一行に対して、どうすれば現状を打開できるのか全く分からない中で、今アドラブルに出来る事は魔王軍を少しでも強くして魔王軍が敗れる未来を少しでも先延ばしにすることだけだった。
孤独にも勇者に立ち向かうアドラブルは魔王軍を救う事が出来るだろうか。
応援ありがとうございます。
小説創作時に飲む100%みかん(orストレートりんご)代に充てます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!繰り返す螺旋の先で、どちらが勝利を勝ち取るのか
※読み合い企画からのレビューです
魔王軍総司令官アドラブルは悩んでいた
たとえ勇者を倒したとしても、一年間時が巻き戻り、さらに強くなって戻ってくるからだ
その繰り返しは既に19回目を迎えていた──という導入から始まる本作品は、ある種の死に戻り系の物語であるにも関わらず、その内容はかなり特殊である
まず、死に戻りをしているのは、主人公であるアドラブルではなく、勇者のほうである
にも関わらずアドラブルは繰り返しを知覚しており、互いに互いの行動を読み合うため、どちらが絶対的有利というわけでもない
この対立構造は将棋やチェスを思わせる
しかも、この繰り返しは、恐らく勇者が魔王を倒すまで終わらない…続きを読む