概要
怖そうで怖くない生傷
私の前腕と二の腕には無数の生傷がある。
その犯人は私が愛する『あいつ』だ。
しかし、あいつに疑いの目を向ける人間などいない。
それほどまでにあいつは、人間を虜にする魅力を持っているのだから……。
その犯人は私が愛する『あいつ』だ。
しかし、あいつに疑いの目を向ける人間などいない。
それほどまでにあいつは、人間を虜にする魅力を持っているのだから……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!同情は人間社会において最強の武器
いくら悪を成しても自分が悪と感じないサイコパスについて最良の入門書(※専門分野で深い書籍は他にあるが読みやすさと的確さが両立して一般人が読めるという意味において)とされる「良心を持たない人たち」(マーサ・スタウト著)に、良心を持たない人が最も欲しがるのは「同情」であると記されています。え? 金銭や他人の没落や場合によっては殺人衝動の充足じゃないの?
平凡な人なら悪意を持つと見なされる言動も、周囲から同情されていると「あの人がそこまでのことをするには深い訳があったはず」と思われ追求されません。悪事を成すための環境作りとして、悪意を悟られない状況を作る必要があります。ですから「同情」が何より先…続きを読む