八咫烏〜私は、存在を失っても守りたい〜

神楽天音は、何処にでも居る普通の高校生だった。
両親に兄と妹、特別など何にもない。
普通すぎる家族で、平穏に暮らしていた。
平穏の暮らしと大切な家族は、ある日を境に音をたてて崩れた……。
理不尽に奪われた、大切なもの。
絶望の中で、1人の男が天音に手を差し伸べる。
「悔しいよな……何もしてないのに、奪われるのは……一緒に来い、取り戻そうぜ！」
男の手を取る──。
「これで、お前も俺達の仲間だ……ようこそ、八咫烏へ」