まだまだ“普通”に縛られる世の中だからこそ 子供達への応援物語

学校の七不思議。
誰でもその存在を耳にしたことがあるのでは?
でもきっと、実際にその七不思議を巡って、不思議の正体を知ろうなんてことはしなかったでしょう。

この物語の主人公は小学6年生。
思春期の入口に立ち、勉強は出来るけれど、将来の自分をまだ思い描けていない不安定な女の子。

彼女は、学校の七不思議を巡って、最後に階段の踊り場に写るという、自分のまだ知らない自分の本当の姿を探しに行くのです。
一緒に行くのは大の親友、男の子みたいな幼馴染みの女の子。


夜中の学校! 超怖い!!
……なんてビクビクしながらも読んでみれば、出てくる個性豊かなオバケ達のあれこれに、いつの間にかワクワクしていました!

オバケも大人達の事情も交え、笑ったり共感したり、考えさせられたりしながら、主人公達の広い視野の学びに感嘆するばかり。
そして、まだまだ“普通”に縛られる世の中から、伸び伸びと自分らしく生きようとする彼女達を応援したくなるのです。


児童小説コンテストに参加のこの物語。
子供達の“今”が詰まっています。

さあ、あなたも!
彼女達と一緒にオバケの謎を解き、次代を生きる子供達を応援しよう!
オススメです!

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