第62話正体不明
あれでいい。
これでやっと時間が進んだ。
実に長かった。
だからと言って油断は出来ない。
少しでも気持ちのズレで、また
少しづつ距離も離れていく。
今はあのギクシャク感でいい。
急に距離を縮ませれば
全て台無しになりかねない。
そうですね。わたくしは、
身を結んでくれる事を願うしか
ありません。
見守る立場のわたくしとしては、
介入は許されない。
あんがい優しいんだな。
さぁあなたがそう思うなら
そうなのでしょう。
わたくしはサポーターに過ぎません。
あくまでも深い関係にならないように
最善を尽くしておりますが、
こちらにお付き合いの申し込みをされたら
丁重にお断りしなければ
ならないので非常に困ります。
誰にも正体には気づかれず、
いつの間にかその場から消える。
一部では幽霊扱いされるとか。
どんな噂だろうと、正体不明
だろうとわたくしには関係ありません。
名前も仮名なのか本名なのかも
曖昧にしておりますから。
本当のわたくしを知る人なのど
存在しません。
幸せを成就事は今に始まった事では
ありません。
またあの二人に亀裂が起きたらどうする?
わたくし個人として関わりたくないですけど
助けを求められるのでしたら、
少しは協力させてもらいますよ。
わたくしの役目は、縁を結び直す
ただそれだけをやり遂げただけに過ぎません。
本当に望まない関係の恋人には、
基本深入りはしませんが、
わたくしの目を通じ関係を変える。
そう望むならそれもお手伝いいたします。
報酬はお金か?
それもいいかも知れませんが
壊れる関係、縁を切り絶縁関係、
縁を結ぶ関係、やり直す関係
誰かが必要とするなら
親密の関係の方にも溶け込む。
人からどう見えいるかで、
わたくしは見た目は変化する。
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