第20話胸の葛藤

待ってくれ。


それは本当なのか?


本当の話よ。

私はあなたを信じたのに

こんな形で話をするなんて

思っても見なかったわよ。


お前もしかして記憶戻ってるのか


そうね。凄く怒ってるわ。

こんな事実をずっと隠されていたんだからね


俺は、今聞いて初めて知ったんだ


よく言うわね。知らなかったで

やり遂げたんだから


本当に知らなかったんだ。


あなた私を応援したいとか

言ってたわよね。

あなたに応援されるだけで不愉快よ。

私の大切な家族に辛い人生を

歩ませたんだからね。


それに関してはごめんとしか

言えない。


あなたの家族の関係は知っていたけど、

私の家族まで手を伸ばしてなんて

信じられない。


あの時あなたに手を差し述べなければ

私もこんな気持ちにならずに済んだのに。


どうしてあなたなの。

誰でもないあなたの周りが絡むのよ。

あなたには良い関係で居たかったのに。

とても残念よ。


私に同情もお金もいらない。

出来るなら姉を返して欲しい。

苦しめ続けられたあの姉を。

あなたの兄さんも付き合ったって

なんで全部あなたの関係者ばかりなの

恋人は他にいい人がはずなのに、

なんで。こんな深い関係なのよ。

あなたを許したくても許せられない

あなたが何も関わらない。

何も知らなくても、その過去は

変えられないのよ。


あの時出会いのせいで幼馴染の関係

が出来き、この高校で再会する事になり

過去を話す事になった。

たった1日の出来事がこんなに

運命の歯車を動かしていたなんて。


私自身の葛藤の苦労も知らないで

応援一筋で私を振り向かそうとして

昔のように楽しいお喋り関係

に戻そうと。周りから何と言われようと

諦めずに立ち上がってきた。

私はこんなはずじゃなかったのに。


頭の整理をするのにかなりの時間がかかった

何度も何度も色々の感情を飲み込んだ。

それでもあなたの顔を見るたびに

その過去を忘れることが出来ない。



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