第21話心の光

はぁ。もう疲れた。

この思いがずっと忘れない事に。

あなたは気楽でいいわね。

私が悩み苦しみを知らずに

人生を歩んで来たんだから。


それでも俺は星空の事諦めない。

俺も俺で恋愛を忘れられないから

あの日俺を救ったのは誰でもない

星空由結お前なんだ。

俺は命を捧げる覚悟もしている。


あなた簡単に言わないでくれる。

誰も命で支払えとは言っていないわよ。

あなた自身は何もしていない。

それは、復讐や怒りの葛藤も

あったけど、あなたと過ごした

あの時間は楽しかった。

あの事実は私にとって良い思い出

になった。あなたとの会話は

聞いても楽しかったし、心が和んだ。


私はあの時あなたが好きだった。

だから過去に囚われるのが嫌だった

姉は苦労した人生なのに、

私だけ幸せの未来を掴むなんて。

私の中の姉は許さないと思っている。

姉は恋愛すらさせてもらえなかったから。


私はねぇ。星空さん。

お姉さんの分まで幸せになった方が

いいと思うんだ。

だって、報われなかったら

叶わなったお姉さんの無念も報われなかった

事になるから。


こんなにも近くにあなたを応援して

好きでいてくれた人がいるのよ。

純粋な愛であなたと向き合おうとしてる

こんな男性はそうそういないと

私は思うわ。

この思いは受け取ってあげて

嘘偽りない気持ちをね。


分かったわよ。でもあなたの両親へ

に思い続けるこの怒りは消えない。


今度はあなたが変わる番

縁道君がきっとあなたを変えてくれるわ。

あなたへ想い続ける気持ちが。


私だって父親を亡くした。

縁道君の父親の不注意で。

けど、それの事実も受け入れて、

私は前に進んだ。

私には憎しみしかなかったけど

あなたはその憎しみも乗り越えた。

だから大丈夫。

その囚われた過去を解放してくれる時が

きっと来るから。

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