第22話進み始めた歯車(とき)

そう。あなたにもそんな過去が。

分かった。それはいつになるかは、

分からないけど。

私も私なりに進んでみる。

私も縁道と一緒にいれば

変われるかも知れない。


もう怒ってない?


なんか怒りも冷めたわ。

少しづつ溶けていく。

全部吐き出したから?

全部縁道にぶつけたから?

何にしろ。心の深い闇から

解放されたんだ。

喜んでいいぞ。


調子に乗りすぎ。


ハハハハ。


やっと笑ってくれた。


俺はやっと見れたんだな星空の笑顔

笑った顔を。

あの時と同じ顔だ。


そう言えば名前聞いてなかったな。


そう言えば昔名乗ってないよね。

でもいいよ。今と同じ名前で。

あの名前は姉のお墓の時に置いてきた。

私の新しい一歩を踏み出すために。


捨てたって事か?


その名前を言葉に出す度に

泣いてしまうから。

進もうとしてるのに、過去に

戻ろうとしないで。せっかく少し

勇気を振り絞って進み始めたんだから。


じゃあ付き合ってくれるんだな。

俺の恋愛感情。


それとこれとは別。

まずは友達関係からやり直しましょう

傷を癒すに、やっぱり時間が

かかるから。


はぁまぁいいや。避けられた理由も

分かったし、もう一度やり直す

チャンスもくれた。だから

今はこの関係性でいい。

少しづつ距離を縮ませるんだ。

やっぱり笑ってる顔が一番だな。

俺の惚れた一番の理由は、

やっぱり可愛いらしい表情と

話してくれた時の仕草。


ずっと永遠のヒロイン。

星空由結。俺の大好きで最高の女の子。

世界よりも宇宙よりも愛せる

最高の推しで最高の幼馴染。

これからももっと彼女を推していく。

それが俺の生きがいだから。

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