第2話返したい恩

なんでそこまで愛を貫け通せるのか

そんな顔をしているな。


推して顔と愛の重さを伝える。

そう言う結論に至った。


向こうに意識されないなら

嫌って言わせるだけの意識をさせればいい。


そんなかっこいいセリフの最中だけど

確か許嫁がいるって昔言ってなかったか


あー俺の女神にいるんだよ。

そいつが気に食わない。


俺の知らない所で何回か会ってるって

頭がむしゃくしゃする。


美少女ヒロインを勝ち取るのは俺だ。

それが最終目的。

そのためには自ら汚れる覚悟は出来ている。


俺からすればあいつは完璧だろう

勉学も運動もお金も。

あいつの努力次第で、何でも手に入る。

それでも俺は諦めたくない。

意識させたい振り向かせたい

その灯火が俺から消えない限りは。

諦める事を辞めない。

周りからどう言われようとも

否定されたって何度笑われたって。

周りから馬鹿にされたとえイジメに会おうとも。そう決めたんだあの時から。


あの笑顔は忘れられない。

同情かも知れない、本気の心配だったのかも

知れない。でも俺だってやれるって

所を見せたい。

カッコ悪くたって。不器用だろうと

もう一度あの笑顔がみたい。

もう二度と見れないかも知れないけど

あの輝きをもう一度みたい。

今度は俺が助ける番。

困ってたらあの時のように。

そしてあの時救われた恩を返したい。


女の子に守られてるだけの生活はもうたくさん。

ずっと震えながらも勇気を振り絞って

懸命に助けてくれたあの時みたいに。


向こうからすれば、

たまたま救ってくれたのかも知れないし

恩を売るためかも知れない

それでも俺にはあいつが輝いたいたんだ。

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