第6話渦巻く感情
彼女の本当の名前を知りたい。
そして実際にその名前を呼んだみたい。
あの時名前を聞かなかった事を
今だに後悔している。
俺だってまさかあの時そんな
風になるとは思っても見なかった。
そんな事言ったら今の彼女に失礼だよな
今を生きて普通に生活してるんだから。
無事に退院出来た事だって凄い事なんだから
あの子の今の名前って何だっけ?
星空さん確か下の名前は由結さん
あの星空さんいますか?
星空さん?あの人も人気者だから
私達もどこにいるのか知らないのよ。
あなた星空さんに愛を叫んでる人でしょ
同級生の中でも有名人の人。
そんなに?まぁあんなけ
騒いでたら話題になるか。
俺が彼女の名前を知ったのも
割と最近、クラスメイトに
教えてもらうまで知らなかった。
縁道心君でしょ。確か隣のクラスの、
君も懲りないよね。
その情熱が伝わるといいよね。
まぁ頑張りなよ諦めずに。応援してるから。
なんか避けられる?
いつも教室にいない気がするんだけど。
気のせいかなぁ。
あのアプローチで引かれた?
いきなり好きですーって
すぐに愛の叫びを受け入れてるなんて
思っていないけど。
ここまで避けられると少し悲しくなる。
友達すら思っていない可能性だって
近づきたくないとか?
逆に友達にすらなってない。
友達の始まりの入り口にも立ってない
それとも興味を持たれていない?
あらゆる可能性を振り絞るんだ。
避けられてる理由。
分からない。
ダメダメ弱気になったら、
貫き通すって自分で決めたじゃないか。
この気持ちは嘘じゃない。
これは自分でよく分かってる事。
今更始まった事じゃない。
あーもう分からない。はぁ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます