第26話縁道が感じたもの

まさかそんなはずは。


違う?


他人には感じないのはなぜ?

もしかして何処かであった事ある?


その言葉をあなたから

聞く事になるとは。


本当に覚えてない?


全く検討が付かないけど。


そう。それは残念。


親戚って言うのは?


いとことか、妹とか?

そう言う事?


義理とか、養子とか

そっち関係に近いかも知れない。


両親に関係すると星空が言った

なら、そのどちらかと縁のある

子供の可能性が高いと俺は思ったんだ。


複雑な関係。か。


でも幼い頃にそんな話は兄さんからも

聞いた事がないけど。


じゃあ離婚した後に出来た可能性があると。

俺の両親ならやりかねないのが

目に浮かぶ。自分のために動く子供は

親からすれば優秀な子だから。


謎が掴めない女って何考えてるか

分からないし。


何でそこで私の顔を見るのよ。


分からないとモヤモヤするなぁ。


あのタイミングでの転校。

俺達の関係を最初から知ってるような

感じで入って来たよね。


入学式の四月でもなくて

一ヶ月後の五月に。

どうして。


同じタイミングの入学式から

監視すれば良かったのに。

事前に聞かされたの?

ってタイミングで来たよね。


私の事はいい。


良くない。これを解決するまで

俺は退かない。


なんでそんな女を守るの。

あんなに嫌われたのに。


俺は好きなんだ。星空の事を。

ずっとずっと。ドキドキが収まらないくらいに。


そんなに好きなら勝手にすれば

私も私のやり方で彼女を始末する。


そんなに弊害になるか。


だったら俺が守るだけ。



どうしてもそこを退かないなら

あなたも対象にする。


あなたには関わりないと決めたけど。


そろそろ教えてくれ

あんたは何者なんだ。


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