囁きを聞いて

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（446文字）

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（307文字）

進路、誰しも一度は悩んだことがあるのでは?

人生にはレシピが無いけれどだからこそ幾通りにも匙加減ができる

思う道を思いどおりに進めるとは限らないけれど
レシピ通りに作った料理が美味しくないこともあるけれど

一匙の想いが人生にも料理にも味わいを与えてくれるのです

ちょっと言葉が追い付かないかもですが、読んだ後の清々しさたるや！！
すごくいいもの見せてもらっちゃった！(*ﾉｪﾉ)ｷｬｰ
みたいな感じになっているのですよ、今！！

若かりし頃の悩みって、案外曖昧だったりして、自分でもがいても抜け出せないことがある。
そんな時、ほんの少しのヒントやキッカケですべてがパーッと晴れ渡るような……
ああ、よかったね、って思いとか、まるで自分のことかのような嬉しい気持ちとか、これからどうなるんだろうねぇ、でもきっと大丈夫だね！っていう安心感とか。
とにかくお勧め！
短いお話なのに、映画見てるのか？ってくらい素敵で、読み終わったあと幸せな気分になりました！！

高校二年生の男の子、匠は、勉強のできる子だった。
でも、受験勉強に押し流されていく毎日に、どこか、重苦しく、辛い気持ちが拭えない。

雨の日。

そんな匠に声をかけた女性は、雨宿りをさせてくれる。
その場所は、ちょっと風変わりな場所で……。

少年が自分の心に向き合っていく様子が、丁寧に描かれ、また、声をかけてくれた女性が適度に謎めいていて、最後まで一気読みです！

感動しました。
おすすめですよ！