概要
家族に捨てられた元奴隷の少年×生き残りの不遇な王子
「――私の体は国に捧げました。ですが、心は、心だけは未来永劫おまえだけのもの」
東の小国ホムラの平民サザナミは、貧困を理由に齢十で家族に売られた。奴隷として他国の貴族の家をたらいまわしにされ、凄惨な人生を送っていたが、12歳のときにたどり着いた西の大国アルバスで、運よく騎士団に保護される。
騎士団長アキナに連れられて歩ていると、偶然第一王子のユクス・アルバスと邂逅する。陽の光にきらめくやわらかな金色の髪、菫色の瞳。いかにも貴族らしい出で立ちを目にし、奴隷時代のトラウマを思い出したサザナミは、自らの内に潜む魔力をユクスに向けて、意識を失ってしまう。
サザナミが生まれ育ったホムラは貧しい国だったが、稀に魔力を宿した子どもが生まれることで有名だった。かくいうサザナミも魔力持ちの子ども
東の小国ホムラの平民サザナミは、貧困を理由に齢十で家族に売られた。奴隷として他国の貴族の家をたらいまわしにされ、凄惨な人生を送っていたが、12歳のときにたどり着いた西の大国アルバスで、運よく騎士団に保護される。
騎士団長アキナに連れられて歩ていると、偶然第一王子のユクス・アルバスと邂逅する。陽の光にきらめくやわらかな金色の髪、菫色の瞳。いかにも貴族らしい出で立ちを目にし、奴隷時代のトラウマを思い出したサザナミは、自らの内に潜む魔力をユクスに向けて、意識を失ってしまう。
サザナミが生まれ育ったホムラは貧しい国だったが、稀に魔力を宿した子どもが生まれることで有名だった。かくいうサザナミも魔力持ちの子ども
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