エルヴァスカ王の落とし子

　物心ついてからずっと辺境の地で“爺ちゃん“と二人でのんきに暮らしていた少女、リュシュカはある日彼を老衰で失い、自分が大国の王の落とし子だったことを知る。
　忘れ去られた落とし子だったリュシュカは、突然王位継承権を得たことでひとりぼっちで多くから狙われる立場となった。
　そこに小国のイケメン王子、クラングランが訪ねてきて言う。

「俺と結婚しないか」

　リュシュカは自分の身を一時的に守るため、長く住んだ辺境を後にして、自分を利用しようとしているクラングランと共に彼の国を目指すことにするが……旅の道中で生まれた感情は離れ離れになっても膨らんでいき、リュシュカの運命を大きく変えていく。

　少女が体当たりで幸せを目指すコメディ強めの冒険青春恋愛小説です。

◾️第一章　落とし子でした。（全２８…続きを読む