信用創造主 たぬき・ザ・コン・マン

絶海の孤島、ふろんてぃあ島。

ふろんてぃあ島には、どうぶつたちによって、そこそこ高度な文明社会が築かれていた。

広大な自然、稲作に適した肥沃な大地に、島の中心には巨大な神木ゆぐどらーしるの木。

ゆぐどらーしるの木は、その巨大さと神聖さから、どうぶつたちの崇拝の対象だった。

どうぶつたちは基本的には働き者ばかりで、皆お米を主食とし、お米を王宮に納めて、必要なものがあれば物々交換をして暮らしていた。

そんな中、たぬきの一族はちょっぴり狡賢く、どうやって楽して儲けようか、と考えてばかり。

ある時、たぬきのたぬきちは、たぬき一族の敷地内に唯一生える神木ゆぐどらーしるを利用して、一儲けしようと企んだのだが……