踊るヲタ芸ボーイズ

俺の青春時代って、どんな感じだったっけ。理系の学校だったから、男子だらけだった。恋愛至上主義にかぶれて、彼女欲しくて近隣の高校に遠征してた気がする。
そんなアオハルを過ごした俺的に、本作は「そのエピソードは止めて差し上げろ。俺の古傷をえぐる」ってな感じで読んでいていちいち心が痛い。

いや、俺のアオハルはどうでもいい。ヲタ芸だ。
動画共有サイトのおかげなのか、ヲタ芸のイメージも様変わりしたように思う。
何だかやけにオシャンなイメージだし、踊り手もシュッとしてる。

だがどうだ、本作のボーイズは冴えない男子高生だし、ネットの拡散力に頼ることを禁じられているではないか。しかもヲタ芸で学校を救う……だと!?
さすがはキタハラ先生、企みがあざとい!(褒め言葉)

二部終了時点で、ヲタ芸打ってるのは三人しかいないのだけれど、概要欄には二十人の登場人物の名前が並んでいる。やるのか……そうか、やるんだな。二十人のヲタ芸。
さぁ、どうやってこの人数を巻き込んでいくのか、三部以降も楽しみしかない。

俺の青春はあまり冴えたものではなかったし、少しでも輝いてやろうと足掻いた記憶もない。そんな俺に、熱い青春を追体験させてくれるのではないかと、本作への期待は高まるばかりだ。

さぁ、みんな! 一緒に青春しようぜ!

その他のおすすめレビュー

からした火南さんの他のおすすめレビュー138