映像が浮かぶ、直球の青春小説!

今回すごく思ったのはビジュアライズ? 読んでいて映像がすごく浮かんでくること。小説なのに映画を観てるみたい。各キャラの動き? それぞれテンポが違って実際に動いてるのが見える。そこで織りなすドラマと情景がとにかく見事!
オタ芸をしよう、と3人でやろう!! ってなった時にワクワクしました。
こんなに血の通ったキャラ、体温を感じるのはキタハラ作品としては初めてかもしれません。これまでの過去作はみんなどこか冷めてる・諦めてる所から希望を見出そうとしてきたけど、この作品も同じ流れのはずなのに躍動感が凄い。
とにかく僕からしたら『熊本くんの本棚』はインディー作品的であり、あの時しか書けない狂気がすごく好きだけども、この作品のメジャー感がヤバい! 今までの中で、1番好きです!