一言で言えば戦闘描写集ですが、かなり書き込みの多い作品です。目立った設定の説明はなく、それがむしろ戦闘に余計なノイズを感じさせません。キャラクターの台詞も口調等で分かりやすく書き分けされており、今、誰が喋っている──という説明がなくともすっと入ってくる文章がよかったです。また、読点で繋がれる流れるような文体が特徴的で、キャラクターの動きが一連の流れとして想起できます。戦闘の規模も大きく、迫力ある描写に力が入っているのを感じました。
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